子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

主婦/主夫が保育士資格を目指すこと

 

保育園の先生って若くてかわいくて優しい先生が多い、と思っている方は多いでしょうか。

男性保育士さんも増えてきて、だいぶ世の中のイメージも変わってきていると思うのですがどうでしょう。

現場の感覚としては、もちろん20代の先生もいますが、30代以上の先生の方が多いのではないかな、と思います。

 

保育士不足と言われてかなり時間がたちますが、保育士は現在も足りていない、というのが現状だと思います。

 

厚労省の有効求人倍率をみてみると、

保育士の有効求人倍率(全国)は令和3年で、2.04倍です(全職種では1.04倍)

東京都だけでみると、3.41倍なんです。

都市部では希望すれば必ず就職できるという…すごい数字です。

 

ですが、保育士資格保持者は全国にはたくさんいるんですよね。

なぜ保育園で働いていないか、というと給料安い割に仕事はめっちゃきつい、というのが理由だと思います。

 

で、いろいろ周りをみていると、

学校を出て新卒で保育園に勤務してくる、いわゆる若くてかわいい先生、若くて体力のある先生、というのは全体でみると割合は少ないです。

保育園でかわいい子どもたちに囲まれて、楽しく仕事がしたい、と思っていたのに、

現実は、というと。

あっちでは喧嘩、こっちでは号泣、そっちでは転倒、と子どもを見てる時間だけでも大変なのに、保護者対応や大量の書類、加えて行事の準備やら、園での制作物の準備、とまあとにもかくにも仕事が大量にあります。

しかもわが子の行事より園の行事優先。

仕事が終わってなければ当然残業。

個人情報保護法があるので、仕事の持ち帰りも、リモートワークもできず。

 

といった感じなので、若い人は結婚するとだいたい辞めていくか、パートやアルバイトになるか、転職するか、という選択肢になりますΣ( ̄ロ ̄lll)

もちろん頑張っている方もいます!

 

その後、子育てが少し楽になった、保育園が決まった、ということで仕事復帰してくる方も一定数います。

また、若い時は全然違う職種についていたけど、子育てをきっかけに、子どもに接する仕事をやりたくなった、という方がスクールに通いながら、または独学で勉強して保育士資格を取得される方もいます。

 

・主婦/主夫が保育士を目指すのはどうなんだろう?と考えている方、

 

保育士資格はもっていると便利です。

 

保育士資格って保育園だけでなく、児童福祉施設、といわれている児童館や児童養護施設でも就職できたりします。ベビーシッターもできます。

パートで働くにしても、資格なしより資格ありの方が時給も高いです。

 

・今後子どもの数がどんどん減っていくのに、仕事はあるんだろうか?

 

実は20年前に、わたしも「少子化がどんどんすすんでいるのに、保育士資格なんて今後役に立たないよ」と言われたのですが、今めっちゃ役に立っています(^^)/

 

日本では少子化が進んでいますが、働く女性が増えているので、保育園の需要は一定数あるかと思います。

もちろん今よりも保育園の数は減っていくかもしれませんが、

収入がびっくりするくらい上がらない限りは、保育士がどんどん増える、ということにはならないと思います。

また、外国人労働者の数が増えていることから、外国人の子どもたちが保育園に預けるケースも考えられます。

今でも、外国籍のお子さんが一定数通っていることを考えても、今後も増えていくのではないかと思います。

 

 

わたしの周りでも、子育てしながら保育士資格をとってパートとして働きはじめた、という方が何人もいらっしゃいます。

パートだと時間の調整もできるし、残業は希望しなければ基本ありません。

保護者対応なども少ないですし、子育てしながら多少は稼げるので、どちらかというと正職員で働くよりも人気かもしれないですね。

 

ちなみに……以前、保育園5か所くらい面接受けたことがありますが、全部採用通知をいただきまして、条件の一番いいところに決めました(^^;)

その場で「明日からでもぜひ」と言われたりもしました。

 

そんな感じなので仕事はあります。特に都市部では。

ただ、給与や待遇は本当に園によって全然違うので、やはり待遇のいい保育園や、労働環境のいい保育園は、なかなか保育士もやめないし、求人も出ないことが多いです。

ですので、常に求人が出ているようなところは、ちょっとどうなんだろう?と思ってしまいます。

園によってはサービス残業は当たり前、完全ブラック状態、ということも聞くので、やはりそのへんは慎重に探した方がいいと思います。

 

ちなみに、海外の日本人向け保育園や託児施設でも働けますし、

学校へ通って保育士資格を取得した場合、カナダやオーストラリアでも保育士として働ける可能性があります。

シングルで子育てしている保育士ママが、海外の方がシングル家庭に理解もあるし、条件もよくて働きやすいから、といって移住してしまった方もいましたね。

 

なんにせよ、フルタイムで働くのはとてつもなく体力が必要ですが!

 

「子育てが落ち着いたから、資格でもとって働きたいけど、今さら頑張って保育士資格をとって役に立つかな」という声をちらほら聞くことがありますので、現場の意見をかいてみました。

これから保育士資格を目指す方の参考になればと思います。