子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

小中学生の不登校約30万人、子どもたちの成長は待ったなし

しばらくわたしの職場である保育の現場はどえらい忙しい日々が続いておりました。

 

コロナ、インフル、謎の発熱が子どもたちや職員に襲い掛かり、

人手が足りず、わたしも休みの日を返上し出勤したり。

しかも秋のこの時期は運動会に遠足にハロウィンにとイベント盛りだくさんなので、わたしもできる限りお手伝いに奮闘していました。

 

で、そんなときに飛び込んだニュース。

 

小中学生の不登校、29万9048人

 

すごいね…。

2年前にもこの記事を書いたんですが、

 

htklv.hatenablog.com

 

あっという間に20万という大台どころか30万の大台に乗りそうです。

娘の学年にも不登校の子どもはいますし、不登校予備軍のような子どももいます。

どちらかといえば娘も不登校予備軍ですからね。

月に2,3日は平日お休みをしながらも、マイペースに通ってます。

 

最近娘を見ていて思うんですが、

子どもたちは今の教育現場が自分たちに適していないことを本能的に気づいているんじゃないかと思うんですよね。

 

だって、大人のわたしが学校へ行ってみても、「なんで30年も40年も経ってんのに同じことやってるんだろう?」と思うことは多々あります。

時代はこんなにも変化していて、世の中は明らかにわたしたちが子どもだった頃とは違うのに、です。

ようやっと休む時の連絡帳システム(欠席する旨を連絡帳に書いて親がハンコを押して近所のクラスメートに預ける)も見直され、オンラインでできるようになりましたが、数年前の息子の時にはありえないことでした。

 

子どもたちはスマホを普通に使いこなし、動画を見ながら世の中の様々なことに触れているのに、学校で学ぶことは数十年前と同じことが多い。

たまにタブレットの授業なんかがあると大喜び。

でもそれ以外は旧来のやり方が多い。

そりゃ、つまらないでしょうよ。

 

例えば漢字の書き取り。

昔と同じ漢字ドリルを淡々とやっているんですが、動画などを良く見ている娘は字幕などでかなり難しい漢字まで読めるようになっています。

たぶん苦手なのはその漢字の意味と書くことなんですよね。

今の世の中で大事なのは、どういうときにどの漢字を使うか。

動画を一緒に見ていても間違った漢字の字幕を良くみかけます。そのときに間違いを指摘できるような正しい知識を身につけること。

 

ただ、ひたすらに漢字の書き取りをすればいいってもんじゃないんですよね。

娘のクラスではあの漢字ノートにひたすら漢字の書き取りをする、という昔ながらの宿題はありませんが、

他の担任のクラスではまだやっているところもあるようですし、息子のときにはバンバン普通にやっていました。

これ意味ある?と親のわたしでも疑問に思うほど。

担任によってかなり差があるのもいろいろ問題ありですよね。

 

本当に担任ガチャ、という言葉があるように。

 

教え方や授業の進め方はもちろん、その担任自身がやりやすいように、やればいいと思うんですが、本当に今の子どもにとって大事なことはなんなのか?それはどの担任の先生も同じ意識をもっていないと本当に担任によってアタリ、ハズレが大きいです。

 

とはいえ、今の先生たちは本当にお忙しい中、子どもたちのために奮闘されているのを見ているので、いろいろ難しいよねぇ、とは思うんです。

あの忙しさを見ていたら、教師になりたがる人はそりゃあいないでしょうよ、と。

 

でも、子どもの成長は待ったなし。

 

こうしている間も子どもたちは成長しているわけですから。

 

子どもは国の宝です。

子どもたちが日本の将来を背負っていくわけです。

本来であれば、教育費にもっとお金をかけなければならない。それは絶対的に国が、です。

だって、娘の小学校のトイレはいまだに和式ですよ!おかしいでしょ!(←最近親たちはこればっかり訴えている)

体育館はエアコンがないので、扇風機とストーブで夏と冬を乗り切るんですよ!絶対おかしいでしょ!

タブレットも大事だが、環境も大事!

 

結局のところ経済力のある親だけが教育費をかけられるのが現状です。

だれだって設備の整った私立に行かせたいよ!

塾の方が環境もいいし、効率的に学べるでしょうよ!

 

などなど…

一母親として、保育の現場にいる保育士として、もどかしい思いを抱えながら日々過ごしています。

 

最後に、不登校関連でこちらのブログにたどり着かれている方も多いので、

不登校は何も問題はありません。ということをお伝えしたいです。

要は周囲が大騒ぎして大仰なことにしなければいいだけのことなんです。

親が不登校なんて大したことない、と思えるかどうか、だと思うのです。

 

我が家の息子さんは小学生で完全不登校になりましたが、今は高校生です。

自由な通信制の高校で、自由に学び、様々なことにチャレンジしています。

レポートは大変そうで、部屋に籠って勉強しているときは機嫌悪いですが、それ以外では料理もやってくれるし、洗い物や掃除をしていてくれるときもあります。

下の子の面倒もよく見てくれます。

自慢の息子です。

今は進路をどうしようか、と、年相応の悩みを抱えつつもそれなりに充実した日々を過ごしています。

 

不登校でも様々な学び方が選べる時代になりました。

どんどん新しい形の学校が誕生しているので、情報もアップデートさせていきたいと思っています。