うちの子、人見知りは激しいし、好き嫌いは多いし、いろんなことに敏感で、
夜もちょっと物音がするだけで起きてしまう…
もしかしてわが子はHSC?と思ったら、読んでみてほしい、わたしが読んでよかったと思う本を紹介します。
HSCとは?
【Highly Sensitive Child/Children】の略で【ひといちばい敏感な子】、【繊細な子ども】と訳されています。
大人の【繊細さん】でも知られるようになったHSP気質をもつ子どもたちのことです。
HSCチェックリストというものも、いろんなサイトで公開されていると思いますし、HSC関連の本にも必ずありますので、気になる方はチェックをしてみてください。
HSCは病気でも発達障がいでもありません。
5人に1人いる、とも言われ、ささいなことに敏感に反応する、という気質をもっています。
ただ、発達障がいの子どもにも敏感な反応をする子どももいますし、両方合わせもつこともあります。
またギフテッドも同じように敏感な気質をもっている子どもも多いため、チェックリストだけで、うちの子はHSCです!と思いこんでしまうのではなく、周囲の声を聞いてみたり、時には専門機関を頼ってみたり、ということも必要かと思います。
わが子がHSC?と思ったら、おすすめ本
HSCの子育てハッピーアドバイス
わかりやすくかわいらしい漫画で描かれているので、小学生の子どもでも読めます。
敏感さに悩んでいる子に渡してみたら、「わたしはまさしくこれ!」という反応を示す子どもたちが多いそうです。
自分だけではなかった、という安心感もうまれます。
HSCのことや保護者への対応だけでなく、学校の先生への対応アドバイスなども書かれてありますので、
担任の先生に「こういった対応をお願いします」ということも話しやすいです。
気軽に読める一冊なので、もしもうちの子はHSC?と思ったら手に取ってみてください。
親子で読んで、いろんな気づきがあるかもしれません。
HSCを守りたい
敏感な気質をもつ子どもたちがいかに日常生活や学校生活で傷ついていて、それが精神面に与える影響、その後成長してから与える影響などから、繊細で敏感な子どもたちを守りたい、という思いから生まれた本、という印象を受けました。
ブログ運営などもされて、発信をされています。
HSCはその敏感さゆえに集団生活で困難を抱えがちです。
結果不登校になる、ということも多いです。
不登校になったとき、親は何をしてあげられるか、その先はどうすればいいか、などの安心材料となる情報も載せられています。
いろんな方の経験談、専門家の先生たちへのQ&Aなど、学校生活で傷ついた子どもたちに寄り添うためのヒントが多くのせられていますので、集団生活で悩んでいたり、不登校になったり、というときには手に取りたい一冊です。
子どもの敏感さに困ったら読む本
著者の長沼先生はかなり以前から敏感な気質を持つ方たちに触れあってこられた方です。
精神科医の立場から、敏感な子どもを育てる保護者へ向けて書かれている本です。
HSCの基礎知識から、専門的なこと、医学的なことなども書かれていますが、とてもわかりやすいです。
傷ついた心をそのままにしておくことの危険性、時には深刻な精神疾患を抱えることもあります。
親としてできること、子育てで大事なことなど、多くのことを学べる1冊です。
他にもHSP/HSC向けの本をたくさん書かれていますので、気になる方はぜひ読んでみてほしいです。
10代のための疲れた心がラクになる本
これも長沼先生の本です。
10代の子どもたちのために書かれた本です。
思春期という難しい時間を生きる子どもたちは、学校生活で抱える生きづらさ、困難さなど、特有の問題を抱えています。
自分の感情との向き合い方や、対人関係での悩みなどにどう対処していくかなどのヒントがたくさん書かれています。
親が思春期の10代の子どもの心に寄り添うための参考にもなりますし、悩んでいる子ども自身にも役に立つと思います。
我が家でも、息子が中学に入るタイミングで、
「必要な時に読んでみてね」
と言って渡しました。
読んだのかどうかはわかりませんが、人間関係につまづいたとき、疲れた時、お守りがわりにしてほしいなーと思ってます。
敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本
HSCやギフテッド児を育てる著者の経験談をもとに書かれた本です。
敏感な子どもたちのケース、対応の仕方など、場面などから詳しく書かれています。
対応に悩んだ時にはとても頼りになります。
わたし自身、ブログもかなり拝見させていただいてます。
敏感な子どもたちを育てている保護者にとっては本当に役立つ情報ばかりです。
HSCに関してだけでなく、アメリカや日本での子育て、ギフテッド教育などについてもとても参考になります。
繊細すぎる、敏感すぎる、とそれがなんだか悪いことのように指摘されて、悩まれている保護者の方も多いと思いますが、そういった敏感さを長所としてとらえ、前向きになれる本です。
ひといちばい敏感な子
たぶん日本では初めてのHSCについて書かれた本ではないかなーと思っています。
HSC研究の第一人者エレイン・N・アーロン氏の【The Highly Sensitive Child】の翻訳本です。
かなり詳しく、専門的なことが書かれています。
ですので、かなり分厚いです。
乳児から青年期までの子どもたちの様子から、対応のアドバイス、
親もHSPである場合、非HSPである場合のメリット、デメリット、
学校においての子どもの状況、
とにかくHSCについてもっと知りたい!詳しく知りたいという方にはおすすめです。
著者がアメリカ人であることからアメリカの環境や、子育てがベースとなっていますが、役立つことはたくさんありました。
わたしもかなり読みまくりました(^^;)
この本のおかげでいろいろ覚悟もきまりました。
最後に
今回はわたしがHSCという言葉を知ってから、本当にお世話になった本を紹介させていただきましたが、ほかにも役立つ本はたくさんあります。
HSC関連の本は最初にわたしがHSCって何?と思って調べまくっていた時よりかなり増えていると感じています。
また追加で紹介させていただきたいと思います。
HSCについての情報が増えること、周知されることはとてもいいことだと思いますが、一方で、そういった気質で悩んでいる人たちを利用したり、お金儲けをしたり、なんていう話も聞きます。
悩みを相談したり、専門的な支援を受ける場合は、臨床心理士、HSCに詳しい精神科医、心療内科医、HSCについてしっかり研究している人、をちゃんと見極めることが大事だと思います。
不登校になる子どもの多くがHSCや敏感気質があるのではないか、とも言われていますし、どうにかしたい、悩みを相談したい、と藁にもすがる思いの方は多いと思います。
まずは親が冷静になって、わが子の状態を知り、気質を知り、情報を集めて、信頼できる相談相手を見つけられるといいですよね。
少しでもお役に立てれば幸いです。