今回は学校給食について。
子どもが不登校になったとき、保護者が迷うことのひとつだと思います。
わたしも、息子が最初に不登校になったとき、給食のことまで頭が回らず、後になって給食はストップさせることができる、と知ったのですが、
学校の先生がご丁寧にそういったことを教えてくれるわけではありません。
もちろん、
「給食はどうされますか」と聞かれる場合もあるようです。
五月雨登校の場合は特に必要ないかと思いますが、
給食費ってなにげに安いようでまとまった月になると結構金額がかさみます。
不登校が長引いてきたときには、本当に、悩みますよね。
我が家は不登校になってから3か月はストップせず
二度目に息子が不登校になったとき、(この後ホームスクーリングを決めます)
当時はわたし自身もすごく悩んだのですが、息子本人の学校への未練みたいなものがものすごく感じられたんですよね。
学校へ行けない。
でも行かなければならない。
行けるのなら行きたい。という気持ちです。
本人も最初は「少し休んだらまた行けると思う」と言っていたので、
給食に関してはそのままにしておきました。
ただ、だんだん精神的に追い詰められていくのがわかったのと、
学校へ行かなければならないから、行きたいと思うのか、
学校へ友だちに会いたいとか楽しみが少しでもあるから、行きたいと思うのか、
どちらかというと、
本人の真面目さからくる義務感から「行きたい」と言っているだけなのかな、というのがものすごく感じられるようになったので、
「別に、学校へ行かなくても勉強はできるよ」
と本人には伝えたんですよね。
親の覚悟を示すために給食を止める
「学校へ行かなくてもいいよ」と口では言ってるけど、本当は学校へ行ってほしいんでしょ、という、息子の疑惑みたいなものを消すためにも、
親として本気で学校へ行かなくてもいいと思っている。という意思表示のために、学校へ行けなくなってから3か月が過ぎたあたりで給食をストップさせました。
「給食止めたから。もし学校へ行くなら言ってね。お弁当作るから」
と伝え、そこではじめて親の覚悟みたいなものが伝わったのかなと思います。
我が家では親の覚悟を示すために給食を止めましたが、
給食を止めるのはいつでもできるし、再開もいつでもできます。
親も子どもも悩んでいるうちは、もう学校へは行かず、家や、塾、そのほかの学びまで学ぶ、と決めてからでもいいと思いますし、
さっさと止めてしまって、行けるときはお弁当、継続して行けそうなら給食再開、でもいいと思います。
給食を止める手続き
給食の手続きは、学校に給食担当の先生がいらっしゃると思います。
どの先生かは学校によっても違うと思いますが、
担任の先生に「給食を止めたいのですが」と話してみると、担任の先生経由で止めてもらえることもありますし、
「〇〇先生が給食担当なので、相談してください」
と言われることもあると思います。
ただ、日割りでの給食ストップは難しいところも多いと思いますので、
きりのいい月単位で相談するのがいいのかなぁと思います。
10月からストップさせたい、と思えば、9月の中頃に伝えておく、というように。
担任の先生によってはあまりそういったことに詳しくない先生もいらっしゃるので、
そういった場合には副校長や校長先生に相談してみるのもいいかと思います。
悩んでた割にはけっこう簡単にストップさせることができて、わたしもびっくりしたのですが、
給食費の分は家にいる間のお昼代もできたし、悩みがひとつ減ったことも気持ち的には楽になりました。
在籍校の給食は止めてある
我が家は現在、地元の中学に籍を置かせてもらい、オルタナティブスクールに通学させていますが、
最初の面談で、給食は必要ない、ということで最初からそのような手続きをしてもらっています。
ちなみに籍はありますが、クラス名簿や座席表などにも名前は載せないようにもお願いしてあります。
我が家のように、ホームスクーリングで学ぶ、とか他の学び場に通う、という場合は給食を止めるのはあまり悩まず、「必要ないです」と言えると思いますが、
そうでない場合は、特に学校へ行けなくなって初期の頃は本当に悩むと思います。
いろいろ悩むのは当たり前
給食を止めて、やっぱり行けるようになったときに、ひとりだけお弁当だったら…いろいろ言われるかもしれない。
もう少ししたら行けるようになるかもしれないから、もう少しだけ様子をみよう。
行ってない間の給食費、やっぱりもったいない…。
本当にいろんなことを考えてしまうと思います。
わたしも本当に考えました。
悩んで当たり前、悩んでいいと思います。
そのうえで、経済的なこと、精神的なこと、いろんな面から給食をストップさせようと、思えばストップさせてもいいし、それでもやっぱり、と思うのなら継続していてもいいと思います。
もちろん、本人と相談して決められるのであればそれが一番いいと思います。
給食はいつでも止められる
それだけ覚えておけば、気持ちも少しは軽くなるかな、と思います。