子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

少子化なのに小中学生の不登校19万人超え…不登校予備軍を含めるともっと多いという現実

昨年度の調査結果がでました。

不登校は20万人に迫る勢い。
そして命を絶つ子どもたちが400人以上。

少子化がどんどんすすんで子どもの数は減っているにもかかわらず、苦しんでいる子どもたちは増えているという、この深刻な状況。

今の世の中、学校は、大人が思っている以上に、
子どもたちにとって居心地の悪い、生きづらい場所なのかもしれません。

もちろんコロナ禍の影響もあるでしょうが、不登校は年々増え続けています。


ただ、不登校というのは子どもたちのSOSだと思います。
そのSOSすら出せない子どもたちが追い詰められていくケースは多々あると思いますし、もちろん家庭内のことが原因であることもあるでしょうし、本当に様々な理由で自殺につながっていくんですよね。

我が家でも学校へ行けなくなった当初、息子は、

学校へ行くくらいだったらもう死んでしまいたい、この世から消えてしまいたい、と何度も口にしていました。

それを考えると、学校へ行かない、学校を休む、というSOSを発してくれたことは本当にありがたかったと思います。
とはいえ、親としてどうしてもっと早くに気づいてあげられなかったんだろう、という後悔もあります。

子どもが不登校になると、親はどうしてもマイナスなことばかり考えてしまいます。
どうしてうちの子だけが行けなくなってしまったんだろう。
どうしてこんなにことになったんだろう。
一体学校で何があったんだろう…
このまま学校へ行けなかったら、将来どうなるんだろう。などなど。

けれども、ああ、この子は親にちゃんとSOSを出してくれたんだ。と思うことは大事だと思います。
なぜなら親が不安である以上に、子どもは不安を抱えているからです。

わたしも学校の先生から
「学校へ引きずってでも連れてこないと、このまま一生引きこもりですよ」
と脅されたりもしましたが、
心の中では、自ら命を絶たれるより引きこもりの方がましです。と思っていました。
そもそもそうやって先生が親を追い詰めるのもよくないです。

学校へ行けなくなったとき、引きこもりになるかどうかは、周囲の対応次第ではないかな、と思います。
心の回復を待って、子どもたちが前へ一歩踏み出したいと思ったとき、
上手に背中を押してあげられるかどうか。
人格を否定したり、非難したり、脅したり、そんな言葉のナイフでさらに傷つけるようなことをしなければ、
子どもたちは、自分の力で一歩を踏み出せる時がくる、わたしはそう思っています。
大切なのはやり直す環境を与えられるかどうか。一歩を踏み出せる環境を与えてあげられるかどうか。

なんというか、今の日本の状況だと、
学校へ行けなくなった時にマイナスの状況しか思い浮かばない、というのがよくないなーと思ってしまいます。
学校へ行くことが当たり前で、それ以外の選択肢を多くの人が知りません。
わたしも中学や高校で不登校、というのは想定していましたし、その場合はどうするか、というのはいろいろ考えてもいましたが、
まさか小学校で不登校になるとは思わなかったし、
小学生で不登校になったときに、日本ではどういう学びの選択肢があるのか、なんていうのは本当に全く知らなくて、
とにかくネットで調べまくりました。

今は多くのオルタナティブスクールが日本にもできてきましたが、その情報を知っている人は少ないんじゃなかろうか、と思うんですよね。
実際、「オルタナティブスクールに通っています」と言っても通じない人もいるし、
学校の先生ですら、「なんですかそれ」ってなったりします。

今の学校が辛ければ、ほかの選択肢はあります。
そのことを子どもたちが知っていれば救われることもあるんじゃないかと思います。
国が多様性を大事に、というのであれば、教育の多様性を認めてほしいな、と願わずにはいられません。