暑い日が続きますね。
保育園でもプール遊びや水遊びが始まっているところも多いのではないでしょうか。
わたしの職場でも始まりましたが、
準備をして、子どもたちの水遊びを見守りシャワーのお手伝いをして、そして最後に炎天下の下でお片付け…
いやはや体力がもつかしら…(^_^;)
さて、今回は、保育士らしく、保育園のことについて書いてみます。
最近ニュースなどでも男性保育士による犯罪がとりあげられたりしているので、不安になる人もいらっしゃるかと思います。
男性保育士でなくても、保育園でのさまざまなニュースがあると、不安になる方多いですよね。
当たり前です。
大事なわが子を預ける場所ですから。
わたし自身も子どもたちを保育園に預けてきた経験があるので本当にそういったことで保育園との信頼関係ってものすごく大切だと感じています。
では、今回は男性保育士さんについて。
ジェンダーレスといわれるようになって、男性保育士、女性保育士、と区別はつけたくない、と頭では思っていても、どうしても自分の子どもの担任が、男性保育士さんになってしまったら…。
ちょっと不安…、良い先生だけど、どうなんだろう?と思われる方のために少し書いてみます。
男性保育士と一緒に働いてみて感じる、親として不安になるところ
わたしの職場でも男性保育士は数名います。
今までも、何人かの男性保育士と一緒に働いてきました。
みなさん、本当に子どもが好きで、真剣に頑張っています。
中には子育て中のパパさん保育士もいます。
そういうパパさん保育士だと、親としてはちょっと安心感もあるかもしれないですね。
やっぱり不安になるのは独身の若い男性保育士でしょうか。
ただ、最初に言っておくと、本当にまじめに頑張っている男性保育士が多いので、本当にニュースになるような人はごく一部の人だと思ってほしいです。
わたし自身、保育士として子どもたちには、
男の子だから〇〇、女の子だから〇〇、というように性別で区別したりするようなことはしません。
なので、あまり男性だから、女性だから、という言い方はしたくないのですが、
あえて、ここでは少し書きます。
細かい配慮
一緒に仕事をしていて感じることとしては、どうしても細かいところは女性保育士の方が気づきやすいと思います。
基本的に保育士は本当に細かいところによく気づきます。
なぜかというと、
保育園では大半の子どもたちが、自分のことをうまく話すことができないからです。
体調が悪くても、気持ち悪くても、それをうまく説明できません。
ですので、保育者は子どもたちの顔色や様子からその異変に気づく必要があるからです。
子育てをしているパパさん保育士ならそういったところ気づく方も多いです。
でも、新人の男性保育士はどうしてもその辺は気づかないことが多いかなぁとは感じます。
これはもちろん男性保育士に限ったことではなく、新人の女性保育士にもいえると思います。
ですが、基本的には新人の保育士には補助がつくとか、ベテラン保育士と一緒に担任をもつことになるので、その辺は心配はいらないと思います。
保護者に対しての対応も、どちらかというと女性保育士の方が丁寧だと感じる方は多いようです。
男性保育士だと、ちょっと言葉が足りなかったり、配慮が足りなかったりということもあります。
それは本当に感じます。
わたし自身、保育士でもあり母親でもあるので、「もうちょっとこういう言い方の方がいいのになー」と感じてしまうことは…やっぱりあります(^_^;)
気遣いだったり、細かいことだったりはどうしても女性保育士の方が得意なのかなーというのが正直な感想です。
乳児にとってはちょっと怖い
0歳、1歳のお子さんにとってみると、時々、男性保育士が怖い存在である場合があります。
背が高くて、声も野太い、とかになると、そこにいるだけで、怖い…
特に、家で、パパが忙しくてなかなか関われていなかったりすると、子どもにとってみると、ほとんど優しいママしか関わっていないことが多いんですよね。
いきなり保育園に入って、知らない、しかもでっかい大男が現れたらそりゃ怖いですよね(笑)
それで、けっこう泣き出してしまったりするお子さんはいます。
そういうところで、「大丈夫かな」、「ちゃんとなじめるかな」と、親として不安を感じる部分はあるのではないでしょうか。
これに関しては、時間が経つにつれて慣れていきます。
子どもにとってみると「あれ、大きくて怖いと思ってたけど、優しいじゃん!」って感じになってくるんだと思います。
一番心配な性のこと
親として、保護者として一番心配になることが性に関することだと思います。
乳児なら、沐浴、おむつかえ、着替え、すべての生活に関して保育者が介助することになります。
幼児になると、水着になったり、シャワーをしたり、という点が気になるところかもしれません。
またスキンシップなどの関わり方ですよね。
多くの保育園では、様々な配慮をしているとは思いますが、
どうしても保育士不足の状況下で、ここだけはどうしても女性保育士にお願いしたい、ということが叶わないのも事実です。
わたし自身は乳児クラスのお手伝いに入ることが多いですが、
たまに幼児クラスの男性保育士に「〇〇ちゃんのおしりがきれいにふけてるか確認してもらっていいですか」と声を掛けられることがあります。
女の子の排泄、排便時ですよね。
幼児だとまだ上手におしりがふけないお子さんもいます。
男性保育士もこんな風にかなり気をつかっています(^_^;)
乳児クラスは複数担任がつくことがほとんどですし、男性保育士ばかりになることはありません。
そうでない場合はわたしたちみたいなパートが補助にも入ります。
パートは子育て経験者も多いママさんが多いです。
ですので、どうしても気になる場合は、「おむつかえや沐浴はできれば女性のスタッフにお願いできますか」と聞いてみてください。
できる限り対応してもらえると思います。
幼児クラスになると、ひとりの保育士が多くの子どもたちを見ることになるので、
男性保育士が担任の場合は、どうしても対応が難しくなることが多いかもしれません。
ですが、今は着替えやシャワーなども男女分けているところもありますし、
女の子のシャワーだけは女性保育士が手伝いに入ったり、という話も聞きます。
ひとつ、安心してほしいのは、保育園は決して閉鎖的な環境ではないので、
ちょっとおかしな行動をしている男性保育士がいれば、誰かが気づくと思います。
乳児クラスでは必ず複数の保育士がいますし、
幼児クラスではたとえひとりでも、子どもたちはもう話ができる年頃になりますので、なにかあれば別の先生に言うことができますし、
言えないお子さんであっても家に帰って親には話すことができると思います。
もしも、ん?と思うようなことがあれば施設長に相談してもらえればきちんと対応してもらえると思います。
明らかに犯罪的な行動が疑われる場合は通報しても大丈夫だと思います。
男性保育士のいいところ
では、ここからいいことも書いてみます。
子どもたちは男性保育士、大好きです。
男性保育士ならではの遊び
男性保育士さん、身体を使った遊びをたくさんしてくれます。
この辺は、男性保育士ならでは、と感じています。
もちろん、体育会系の女性保育士もいますが、あまり多くないんですよね(わたしの周りだけかもですが)。
とにかく体を思いっきり動かして遊んでくれるので、子どもたちは思いっきり遊んで、お昼寝時にはぐっすり!です。
鉄棒で逆上がりする時に支える必要があるものだと、なかなか女性保育士だとやらせてあげられないことも多いです。
どうしても怪我の危険性があるので。
幼児になってくると体重がある程度重くなってくるので、小柄の女性保育士だと支えるのが難しくなってくるんですよね。
そこは男性保育士だと、ちゃんとしっかり支えることができるので、いろいろなことにチャレンジさせてあげられます。
こういった風に、子どもたちがやりたいことをチャレンジさせてあげられる幅がとてつもなく広がります。
いてくれるだけで防犯になる(夜は特に)
女性ばかりの環境だとどうしても防犯上不安な点があります。
力ではどうしても男性には劣るので。
なので、弱者ばかりが集まる保育園ってやはり犯罪者にとっては狙いやすいというところはあると思います。
もちろん、保育園には女性でも簡単に使える【さすまた】が目につく場所に置いてありますし、女性保育士も毎年防犯の訓練はしています。
時には警察の方を招いて、不審者にどう対応するかというアドバイスなども聞きます。
とはいえ、男性保育士がひとりいてくれるだけで、外から見ると全然違います。
特に保育園は夜遅くまで開園しているところが多いです。
夜はスタッフの数も少なくなるので、男性保育士がいてくれるだけで、親としても安心感はありますよね。
子どもたちが男女の性差を学ぶ機会になる
保育園という場所は、子どもたちが生まれて初めて集団生活を送る場になります。
それまで優しいパパやママしか知らなかった子どもが、いろんなタイプの大人と触れ合い、同じ年頃の子どもたちと触れ合う機会ができます。
たまに幼稚園や保育園では女性の先生だけしか経験がなく、小学校で初めて男性の担任になって、どうしていいかわからない、怖くて行けなくなってしまった、という話をききます。
幼稚園や保育園ではやはりまだまだ女性のスタッフが多いです。
ですので、男性保育士がいると、子どもたちも男性の先生、女性の先生と両方触れ合ういい機会になるんですよね。
ジェンダーレスの考え方は大事ですが、どうしても性差はあります。
うちの娘も男性保育士が苦手でした。
とにかく怖かったようです。
最初は女性保育士の担任としか話せなかったのですが、3年間担任をもってもらって、最後は照れながらも話ができるようになっていました。
そのかいもあってか、小学校に入ってからも男性の先生への抵抗はあまりありませんでした。
さいごに
男性保育士の不安になるところ、いいところ、をわたしなりに書いてみましたがどうでしょうか。
今の時点では保育士資格を取得できる学校を卒業するか、
保育士試験を受験し合格すれば保育士を名のれてしまいますし、
保育士不足の今、簡単に就職できてしまいます。
本当は、海外などでも導入されている国があるように、
過去の犯罪歴や性癖などの心理テストなどから、保育者としての適性をはかる適正検査などが導入されれば保護者としても安心感につながると思うんですよね。
ただ、すぐには難しいのかな、と感じています。
男性保育士はどんどん増えていますし、わたし自身、増えてほしいと思っています。
それは子どもたちのためにも。
保育士の仕事は本当に体力勝負ですし、女性保育士だけでは限界なところもあります。
本当にこれだけは言いたいのですが。
真面目に一生懸命頑張っている男性保育士さんがほとんどです。
本当にごく一部の人のために、ニュースで大きく取り上げられ、男性保育士さんが肩身の狭い思いをすることになります。
もしも不安な点があればどんどん伝えてもらえればいいと思います。
大事な子どもの命を預ける保育園です。
しっかりと信頼関係を築いていくことが安心にもつながります。
先生たちも忙しくしているので気づかないこともあります。
なので、不安なことは送迎時に伝えてもらえればいいですし、時間がなければ連絡帳にどんどん記入してくれても大丈夫です。
ふらふら歩いているわたしたちみたいなパートを捕まえてちらっと声をかけてもらえれば施設長や担任に伝えることもできます。
もちろん直接施設長に話をしてくれても大丈夫なところがほとんどだと思います。
少しでも不安な気持ちがなくなりますように!