こんにちは。保育の現場は忙しい日々ですが、
まだまだ自治体からの自粛要請が出ているところもあると思います。
保育園の自粛ってどこまで協力すればいいんだろう?と相談されることもあるので、わたし個人の考えを少し書いてみます。
最初に書いておきますが、
仕事でどうしても預けなければならない方は、預けてもらって大丈夫です。
これを前提で書いていきます。
なぜ登園自粛といわれるのか
まずなぜ登園自粛の要請がでるのでしょうか。
保育士さんが感染したくないからでしょ?楽したいからでしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
が、保育士のほとんどは、もう感染覚悟で働いています。
子どもの人数が減ったからといって楽になるわけでもないです。
たぶん今さら感染したくないから自粛して!と思っている保育士はほとんどいないと思います。
そもそも感染したくないのなら保育の現場をすでに去っていると思います。
保育の現場で働く職員にも家族がいる
当然ですが、若くて健康な職員だけが働いているわけではありません。
保育の現場は人手不足なので、様々な年齢の方が働いています。
わたしの働いている場所でも、パートを含めると20代から70代の職員まで働いています。中には基礎疾患のある方もいます。
もちろん、家族と一緒に暮らしている方も多いですし、小さなお子さんを持つ職員もいます。
ですので、家族が感染した、子どもの保育園や学校が休園、休校になった、濃厚接触者になった、等々の理由で出勤できなくなる職員もいます。
保育の現場は何度もいうようですが、人手不足でけっこうぎりぎりの人数で運営している保育園もたくさんあります。
そういった理由で、ひとりでも職員が欠勤となると、
- その日休暇の職員が代わりに出勤、
- パートや正規職員が残業、
- 施設長や用務スタッフ、調理スタッフが保育に入る
- 系列園などからヘルプスタッフが入る
などなど、園によって対応はさまざまですが、そういった形でなんとか保育できる環境を整えます。
これは保育園で過ごす子どもたちの安全のためにも必要なことだからです。
それができない場合休園となります。
保育の現場で密を避ける
みなさんご存じのとおり、保育園の乳児クラスなどではマスクを上手につけることができません。
しかも体調などの把握を表情や顔色から判断している保育の現場では、マスクの着用はいろんなリスクをはらんでいます。
そして子どもたちは一緒に遊びます。
よだれや鼻水、涙、それはもう飛び散ります。
ですので、感染リスクは当然高まります。
保育園で感染症を完全に防ぐことができない理由はここにあります。
登園自粛してもらえると…
- 職員が急に欠勤となっても少ない職員でも対応ができる
- 密をなるべく避けることができる
- 感染リスクが減らせる
ということなんですね。
仕事が忙しい方が自粛をする必要はありません
エッセンシャルワーカーや毎日現場に出勤しなければならない方が自粛をしなければならないわけではありません。
そしてこれは絶対自粛をしてください、ということでなく、
自粛できそうなときに、お休みしてもらえませんか?早めにお迎えにきてもらえませんか?
ということです。
ですので、毎日自粛する必要もないと思うんですね。
保育園によっては親のリフレッシュで保育を利用する方もいらっしゃいます。(保育園によってはリフレッシュ不可のところもありますが)
「夫婦でおでかけしてきまーす」
と夫婦で有休をとって、普通に子どもを預けて仲良く出かけられる方、
土日仕事の方で、平日休みの方が、のんびり過ごしたい、と預けられる方、
です。
そういう方は、できればこの期間だけはリフレッシュで預けるのは避けてほしいなぁと思いますし、
育休中やリモートワークなどの方で、前日にあれこれ全部やることはやってしまって、次の日は早めにお迎えに行く、というような形で協力していただけることも、とても助かります。
少しはやめにお迎えに来てもらえるだけでも、現場は全然違います。
特に職員が数名出勤できなくなっている場合など、残りの職員の負担は果てしないので、本当に助かるんです。
ですので、保育園の登園自粛要請のおたよりを受け取ったら、
家庭の状況で、できるときにできる協力をしてもらえると現場としてもとても助かります。
というのがわたし個人の考え方です。
なかなか感染状況がよくならない中、様々なストレスを抱えている方も多いと思います。
子育ての悩み、家庭での悩み、様々な悩みはあっても相談できない、辛い、いろいろありますよね。
自治体のオンライン相談などは無料です。
利用できるものはどんどん利用していきましょう。
新年度は明るい気持ちで迎えられることを祈りながら。