子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

保育士が見た、保育園の種類とタイプ

こんにちは。

そろそろ保育園の申請時期がやってきますね。

今回は、これから保育園へ入園希望されている方に参考にしていただければと思い、保育園の種類と個人的に分けたタイプを簡単に説明します。

 

保育園、といっても種類は様々です。

社会福祉法人、宗教法人、また企業保育所、等々。

法人だけでも様々ですし、インターナショナルやモンテッソーリなどの保育所もあります。

 

今や、都市部は待機児童だらけで、とりあえずどこでもいいから入園できればいい!!というのが働く親の本音かもしれませんが。

 

 

 

認可保育所(園)と無認可保育所(園)

認可保育所

国の厳しい基準を満たした保育園です。安全基準や、保育士の配置基準など、厳しい条件をクリアしています。

自治体に入所申請が必要で、都市部での待機児童というのはこの認可園の申し込み数がかなり多いことを意味します。

認可保育所の中でも公立保育所と私立保育所がありますが、公立は保育士が公務員となります。

保育料は親の収入によって決まり、3歳児クラス以上になると保育料は無料、給食費のみ必要となります。

 

無認可保育所

国の認可はおりていない保育園です。

国の認可がおりていないから不安を感じる方が多いかもしれませんが、保育園によってさまざまです。シュタイナーやモンテッソーリを取り入れているところもあれば、独自の保育方法、インターナショナルな保育園、などもあります。

保育料は高いです。

 

認証保育所

東京都は独自の基準を設けた、認証保育所というのが存在しています。

国の基準よりは緩いけれど、東京都の基準を満たしているので完全な無認可園よりは信頼できるでしょう。数年に一度都の監査が入ります。

保育料はそれぞれ異なりますが、自治体が補助金を出しているところが多いです。

幼児になると保育料は無料、給食費のみ必要となります。

 

私立保育園とは

私立保育園は以下のような法人が運営している保育園になります。

 

社会福祉法人

日本で一番多いのが社会福祉法人が運営している保育園だと思います。保育園の他に、介護施設やその他の福祉施設を運営しているところが多いです。

昔から運営している施設が多いので、子どもの福祉を大事に、保育サービスというよりは子どもが健やかに成長できることを第一に考えて運営しているところが多いと思います。保護者参加型の行事があったり、父母会があったりと、保護者も積極的に関わっていく保育園もあります。

最近は両親フルタイムの共働きの家も多いため、保護者参加型の行事が減っている傾向にあるかと思います。

 

学校法人

学校法人が運営しているのはほとんどが幼稚園だと思いますが、保育園もあります。 

 

宗教法人

キリスト教、仏教、など宗教理念に基づき運営している保育園です。お祈りの時間があるところが多いです。

保育園のほかにも児童養護施設や、高齢者施設を運営しているところもあります。

大手であれば寄付や寄付金があり、運営費に余裕のある施設もあります。

 

企業保育所、企業内保育所

企業(株式会社など)が運営している保育園です。最近増えてきました。

企業ですので、考え方としては保育園の利用者=お客様、という考え方のところが多いのではないでしょうか。

福祉施設ととらえるよりは保育サービスを提供する場所、という意識が強いところが多いと思います。

英会話や体操教室などオプションで習い事ができたりするところもあります。

また小学校受験に対応している園もあります。

 

その他

上記以外の法人が経営している保育園や、2歳児までを預かる小規模保育園、保育ママの運営している保育ルームなど、個人で子どもを預かっているところもあります。

 

我が子たちが通ったのは

ちなみに我が子たちは、宗教法人(認可)、社会福祉法人(認可)、認証保育園、と経験していますが、本当に雰囲気はそれぞれ違っていました。

そしてわたしが働いている保育園もまたまた大きく雰囲気が違います。

英語に力を入れている保育園、わらべうたや日本の文化をとても大切にしている保育園、運動に力を入れていたり、芸術に力を入れていたり…。

自然と触れ合うこと大事にした、はだしで外を駆け回れるような保育園もあったり。

 

ですので、やはり希望する保育園は一度見学に行くのが一番よいと思います。

 

余談になりますが、

ここからは勝手に保育園を3つのタイプにわけてみました。

あくまで私個人の考えですので参考程度に軽く読んでくださいね。

 

余談:保育士ママが見た、保育園~3つのタイプ~

 

1:子ども中心型保育園

2:保護者優先型保育園

3:子ども&保護者バランス型保育園

 

1:子ども中心型保育園

このタイプが一番多いかもしれません。

子どものものを手作りしなければならなかったり、親子行事があったり、お迎えの時間も仕事が終わったらすぐ来るように言われたり、親が休みの日は一緒に休ませるようにと言われたり、というのが子ども中心型保育園です。

保育園というのは働いているお父さんお母さんのために存在しているので、いわば親の都合によって預けられる子どもたちばかりです。

保育者としてはできる限り子どもたちはお父さん、お母さんと一緒に過ごしてもらいたい。

子どもたちが親子での時間を大切にしてほしい、という保育者の願いがここにこめられているような気がします。

 

2:保護者優先型保育園

保護者の仕事だったり、状況に対応してくれる保育園です。もちろん子どもの気持ちも大事ですが、まずは保護者が安心して仕事ができる、ということを第一に考えている保育園。

保護者からの要望をできる限り聞き入れてくれ、保護者の事情や状況を最優先にしてくれるため、保護者の負担も少ないと思います。

 

3:子ども&保護者どちらも大事にしてくれるバランス型保育園

これは今我が家の娘が通っている保育園だなぁと感じます。

こういう保育園はなかなか少ないような気がします。

子どもも大事、でも保護者も大事。

お母さん、疲れていたら自分のために時間を使っていいのよ、と言ってくれたり、

子どもが何かしら不安を感じているならば、一緒に考えてくれる保育園です。

わたしが一番おすすめする保育園ですね。

 

 

子どもにとって、自分にとって一番合う保育園はどこでしょう?

待機児童の問題がなければ、我が子や、自分の仕事の状況に合った保育園が探せます。

本来はそういう場所であってほしいですよね。