子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

保育園からさまざまな感染症をもらってくる

 

保育園に通い始めると、さまざまな感染症をもらってくるよ~、と聞く方、多いと思います。

 

これは、本当です。

 

さらに、大人にもうつります。

 

現在、2021年8月、コロナ禍、わたしの職場でも発熱で欠席する子どもたちが増えています。

というか、アデノウイルス、RSウイルスに続き、今度はいったいなんの波が来ているのでしょうか。

小児科ではふつうに「夏風邪」と判断されているようです。

 

とはいえ、このご時勢、子どもが熱を出し、親までうつってしまうと大変ですよね。

RSウイルスが流行っているときに、子どもからもらった保護者の方が、発熱したためにPCR検査をうけるはめになったケースもありました。それはもちろん陰性。

 

職場の方針で、発熱⇒PCR検査となっているところは子育てしているとこういうとき一番困りますね。やっぱり。

 

どうにかなりませんか。と思われるかもしれませんが、3歳くらいまではもうあきらめるほかありません。

集団生活を送っているので、(しかも小さいうちはマスクもできない)保育園に通わせると決めた以上、感染症は覚悟したほうがいいです。

 

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なるべく感染症をもらわないためにはどうすればいいか。というと、

 

幼いうちから(特に乳児)生活習慣を整え、家庭ではのんびり過ごす。栄養バランスの整った食事をとり、健康な体づくりを心がける。

 

というのが基本なのかな。と思います。

いやいやいや、そんなのわかってるけど、働いてるとそれが難しいんです!という方いらっしゃいますよね。わたしも働いているのでわかります。

 

体調を崩しやすい子どもの傾向は、

必ずしも全員、というわけではないですが、長時間預けられる子どもです。

たとえば、朝7時に登園、夜8時に降園、という感じですね。

 

朝が早い⇒まともに朝食を食べてこないことがある、ベビーカーで菓子パンを食べながらくる、朝のおやつがその日の朝食替わり、なんてことも。

 

夜も遅い、ということは夜ご飯も同じく。ですよね。

6時以降のお迎えのお子さんには保育園で軽食が出るところがほとんどだと思いますが、あくまでこれは軽食です。おにぎりやうどんだけ、というところも多いかと思います。

それが夕食替わりになっていて、帰宅してお風呂に入ったらそのまま寝てしまう、ということも多いようです。

また、親の生活時間に合わせてしまうため、睡眠不足、ということもよくあります。

 

長時間保育園にいる⇒保育の活動を長時間していることになる。体調があまりよくないときでものんびり過ごすことができない

 

小規模な保育園だと乳児のクラスは人数が少なかったりしますが、大きな保育園だと、かなりの人数の子どもたちと一緒に過ごすことになります。

ということは、子どもなりに気をつかいながら過ごすことになります。

家庭的な保育園でのんびり過ごせる環境があればいいのですが、保育園にいる間は常に保育者やお友だちとのやりとりをして過ごすことになります。たとえ信頼関係ができていても、保育者と保護者は違う、ということを知っていてほしいと思います。

 

あと幼い子どもは自分の体調があまりよくないときでも、それを言葉にすることはできません。体調が悪いのに、いつもどおり保育の活動をしてしまう、ということになってしまいます。

 

こういったことから、長時間保育園で過ごすということが、体調を崩しやすい原因のひとつであると思います。

 

あともうひとつ、休日になると必ずお出かけする家庭の子ども、ですね。

もちろん大人にとってみればストレス発散になりますが、幼い子どもにとってみれば大人に合わせる生活は疲れの原因にもなります。

近くの公園に出かけたり、ちょっとランチに行くという程度ならいいのですが、1日中みっちり計画がつまっている、というようなお出かけは、3歳を過ぎて、楽しめるようになってからでもいいのかなと思います。

 

長時間預けたくはないけれど、仕事が大変で預けるしかない、という家庭では、休日は親子で家でのんびり過ごす。なんだか機嫌が悪い、調子がよくなさそう、というときは早めに休ませる。これだけでも全然違ってくるかなと思います。

 

 

これはよくあることなんですが、

体調を崩して発熱し、お休みをした後、

熱が下がった!治ったから、今朝は保育園に行ける!と判断する保護者の方が多いんですね。

夜に熱があって、朝に熱が下がっても、その日一日は念のためお休みする方が子どもにとっても大人にとってもいいです。

コロナ禍では解熱後24時間経過してから登園してください、という保育園も多いかと思います。

お仕事に行きたい保護者の方の気持ちもわかるので、なんとも心苦しいところなんですが、

多くの子どもたちを見てきて思うのは、熱が下がってすぐに保育園に登園してきた子は、ずるずると体調不良が長引いて、結局長くお仕事をお休みしなければならなくなるケースが多いです。

 

熱が下がる=治った!ではないんですよね。

 小児科などでは熱が下がったら登園してもいいですよ、と言われることが多いと思いますが、

いったん下がっても、また上がることはよくあります。

やっと保育園に行けた、仕事に行ける!と思っていてもすぐに「熱があがっちゃいましたー」と連絡がいくこともあります。

しかも、完全に治していないと、免疫も下がったりしていて、別の感染症などをもらってしまったりします。

普通に熱で休んでいた子が、下がったとたんに登園してきて、今度はアデノウイルスをもらって、ついでに親まで感染して、結局2週間以上も休むはめになってしまった、ということもありました。

 

また、明らかに体調が悪そうなのに(食欲がない、機嫌が悪い)熱が出るまで登園し続けて、その後も熱が下がる度に登園するんですが、午後にまた熱が上がって、毎日のように保護者の方の職場に連絡することになったこともあります。

 

なかなか仕事が休めない、できる限り保育園に預けたい、という気持ちはわかります。

ただ、保育園は本来元気な状態の子どもたちを預かる場所です。

看護師が常駐していない保育園もありますし、

現在は37.5度を超えると連絡する、という保育園も多いです。

どうしても、という場合は、病児保育や病後児保育室などもありますので、自治体に確認して登録しておくと安心かと思います。

 

また熱で連絡がきたー!とあたふたするのはほんの数年のことです。

その数年さえのりきれば、あれ?あんなに連絡きてたのに、最近こなくなった?という状態になると思います。

わたしも何度も仕事続けられないかも…とくじけそうになりましたが、本当にあっという間にそういう時期は過ぎ去りました。

 

状況を想定して、保育園に預け始めた年は時短勤務にしてもらう。

「今保育園で熱を出す子が増えているので、うちも連絡がくるかもしれません」など早めに職場に伝えておく。病後児保育に登録しておく、など自分にできるやり方で乗り越えていきましょう。