子どもが2歳になると、イヤイヤ期だとか、魔の2歳児と呼ばれ、親や保護者はとにかく大変な目にあいます。
スーパーにもつれて行きたくないし、だからといって外に連れて出ないわけにもいかない、あー、ホント毎日疲れる…となる方も多いのではないでしょうか。
イヤイヤ期については様々な乗り越え方が育児書等に書かれてあると思いますし、心づもりをしている方もいらっしゃると思うのですが、わたしなりののりこえ方を書いてみます。
時間や気持ちに余裕をもつ
時計を気にしない生活を心がけます。
子どもが起きれば起きる、お腹がすけばご飯を食べる、遊びたくなったら散歩する、眠くなったら寝る、といったようにとにかく欲求に素直に生活をしてみるのです。
もちろん、「アナタ、うちは赤ちゃんだけ育ててるわけじゃないよ。パートナーや子どももいるし、仕事だってあるのよ」という方、多いですよね。理想と現実は違います。
いつもより1時間早い生活、というのをやってみるといいです。
たとえばいつもは朝は6時に起床、夜の12時に就寝という方なら5時に起きて夜11時に就寝といった風にです。
そうすることで時間に余裕ができますし、時間に余裕があると気持ちにも余裕がもてます。
わたしの知人は夜は「子どもと一緒に9時に寝てしまうから、朝4時に起きてティータイムしているよ。誰も起きてないし、静かだし、その時間がめっちゃ幸せ」と言っていました。
適当と諦めを大事にする
これは育児においてわたしが一番大事にしていることですね。
例えば、「お風呂に入りたくない!」と子どもがイヤイヤしているとき、無理やり入れるとものすごい体力を使うし、お互いイライラしてよくないんですが、1日くらい入らなくてもいいか。と思うのって必要です。
この考え方はわたしが児童養護施設で働いているときに教わりました。
わたしはとにかく子どもと真正面から向き合ってぶつかって、お互い消耗が激しかったりしたんですよね。「今日のご飯いらない」とか言われると、やっぱり食べさせないとよくない、とか、わたしが食べさせてないみたいに思われるといやだから、無理やりにでも「ちょっとでもいいから食べて!」となってしまっていたわけです。
でもベテランの職員に、「別に1食くらい食べなくても大丈夫だから。おやつは食べてたでしょ」と言われ、もっと力をぬいていいんだ、ということを教わったわけです。
それからは「ご飯いらない」→「あ、そうなんだ」と気楽に応じられるようになり、わたしがそういう態度でいると、少しして「お腹すいた。なにかないの」となるんですよね。
まじめな方は、あれしなきゃ、これしなきゃ、ちゃんとしなきゃ、ととにかく一生懸命がんばりがちなんですよね。それで余計に疲れてしまう。
なので、適度にがんばったら、適度に力を抜いて、うまくいかないときは「もういいか」と、あきらめることはものすごーく大事なことです。
まだ洗濯も洗い物も終わってない→明日でもいいか。
お掃除も片付けもできていない→今日はもういいや。
完璧であろうとすることをやめると、ものすごく楽になります。
そして自分も子どもも意地をはらなくてすんだりもします。
イヤイヤ期にルールを守らせることや、人に迷惑をかけないことを教えるのは本当に大変です。
ですがイヤイヤ期をすぎ、幼児になると、やっていいこと悪いことの区別がつくようになります。ルールを教えるのはそれからでも全然大丈夫です。
利用できるものは利用する
もうどうしても限界、一人になりたい!!でも近くに預かってくれる人がいない、というときは、一時預かりを利用してリフレッシュするのが一番いい方法です。
一時預かりは自治体の子育て支援課などで情報を得られると思いますので調べてみてください。
金額も自治体によってさまざまだと思いますが、
だいたい1時間700円~2000円くらいですかね。
民間委託されていたり、補助金等の関係で、大きな開きがあるんですよね。
無認可の保育園でも一時預かりはありますが、かなり割高だと思います。
あとはファミリーサポートというサービスもあります。これも自治体によって運営は様々かと思いますが、問い合わせてみると教えてもらえます。
洗濯や掃除は後回しにできるけど、食事だけはそうもいかない。買い物だってしなきゃいけないし。でもこのイヤイヤ期を連れていくとまたスーパーで大騒ぎ、とてつもなく憂鬱です。という方もいらっしゃいますよね。
やっぱりこういうときは、通販、オンラインストア、宅配サービスをフル活用するのです。
我が家も、ネットスーパーと通販はバンバン利用させていただきました。
主に、イトーヨーカドーのネットスーパー(日用品やお酒類、食材)とらでぃっしゅぼーや(食材)を利用しています。
ネットスーパーも子育て応援があったり、らでぃっしゅぼーやも子どもが3歳までは配送料が無料のベビー特典があったので本当に助かりました。
我が家もおためしセットでとりあえず食材を試して決めました。
経済的に余裕があればベビーシッターさんに来てもらったり、ハウスキーパーさんに来てもらったり、なんてこともできますが、なかなかそれも難しい、という方、とにかく利用できるサービスを利用しながらあと少し、乗り越えていきましょう。
おまけ(子どもへ声かけのヒント)
それは、
気持ちの切り替えをうまくできるよう手助けをする。
ということです。
よくあるあるな場面でいうと、スーパーや道路でひっくり返ってイヤイヤが始まる、ということがありますね。
理由はさまざまかと思います。
「買ってほしいものがある」
「もっと遊びたい」
「自分で好きなように歩きたい」
「電車を見に行きたい」
「お腹がすいた」
どれも、子どもからしてみれば自分の気持ちに対して親が理解してくれないとき、親が自分たちの都合を優先するときが多いと思います。
しかもそれをうまく言葉で伝えられない、というもどかしさもあるんですよね。
親としてはいろいろ計画もあるし、5時までには家に帰って、ご飯の準備をして、などとにかく忙しいので子どもの都合にばかり合わせていられないわけです。
イヤイヤの度に子どもの要求にこたえていたら、子どもは「イヤイヤ騒げば言うとおりにしてもらえる!」と学んでしまい、その後も自分の要求を通したいときはひたすらイヤイヤ騒ぐようになってしまいます。
ではどうすればいいか。
まず、本人の気持ちを理解していることを示し、親の都合はしっかり伝えます。
「もっと遊びたかったね。そうだよね。ごめんね、でももう帰らないといけないんだ。お腹すいちゃったからご飯作りたいんだよ」
とはいえ、子どもからしてみれば親の都合なんて知ったこっちゃありません。
なので、次に、妥協案を伝えるのです。
「消防車見てから帰ろうか」(子どもが乗り物好きな場合など)
という感じですね。
子どもの気持ちを代弁→親の気持ちを伝える→妥協案を示す
このパターンを覚えておくと、7~8割はうまくいくかと思います。
ただ子どもによってはとにかく頑固だったり、性格的なこともありますので、子どもの性格によって言葉かけも多少変わってくるとは思います。
気持ちの切り替えを手助けすることで、子どものほうもだんだんなにがなんだかわからなくなって泣き叫ぶ、ということは減ってきます。
親としてもこういう対応をするにはやっぱり気持ちや時間に余裕をもつことが大事なので、自分なりにできる範囲で適度に頑張って、力を抜いて、というところにいきつくんですよね。
親になって最初の試練ともいうべき子どものイヤイヤ期。
子育てがつらくなってしまうのもこの時期だったりします。
子育てがつらいと感じた時の対処法なども以下の記事に書いていますので、参考にしてみてください。
少しでもお役に立てると幸いです。