子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

【保活】保育園入園時の点数について

 

今回は、都市部の待機児童の多い地域で導入されている認可保育園の点数(ポイント)制度について書いてみたいと思います。

 

待機児童の多い地域では、保育が必要な状況によって優先順位をつけるため、このように保育の必要度を点数化しています。

 

では、高得点ならば絶対に入園できるのか?というと必ずしもそういうわけではありません。

【保育園に入りやすい年齢】でも書いていますが、

空きがなければ、どんなに点数が高くても入園することはできません。

 

htklv.hatenablog.com

 

まず点数には基本指数(基礎点、基本点数)と呼ばれる基本の点数と

調整指数、(調整点)という基本の点数に加点される点数、減点される点数があります。

これは住んでいる自治体によって変わってきますので、必ず保育園入園のしおり、や自治体のホームページなどで確認をしてみてください。

 

 

基本の点数について

 

基本の点数は保護者の状況が点数化されているところが多いです。

シングル家庭か、共働きか、フルタイムか、パートタイムか、という状況で点数化されます。

 

点数が高いケース

どこの自治体でも基本的にはシングル家庭の点数は高めになります。

次に両親ともにフルタイムで仕事をしているという家庭が点数としては高いです。

自営業の方が点数の高い自治体もあれば、逆の場合もあります。

 

また特例のケース、自然災害や今回のコロナのようなケースで一時的に育児が困難になっているケースは点数が高くなる自治体もあります。

虐待やDVなどの命にかかわるようなケースや、緊急の場合などは最優先されることもあります。

 

比較的点数が高くなるケース

保護者に疾病や、障害のあるケースです。

病気療養、障害によって育児が困難な場合ですね。

出産時の産休期間も高めに設定されている自治体もあります。

また養育者が行方不明であったり、不存在のケースも比較的点数が高くなっている自治体が多いです。

状況によってはシングル家庭や両親のフルタイム就労家庭よりも優先順位があがることもあります。

 

その他のケース

パート就労、就学、介護、求職などです。

パートに関しては、月に何時間働いているか、週に何時間働いているか、など細かく分かれて点数化されている地域もあります。

待機児童の多い地域や人気の保育園などでは、このケースで入るのはなかなか厳しいと思います。

 

調整される点数について

以下が調整される点数の例です。

自治体によって異なりますので、必ず確認してください。

 

  • シングル家庭で祖父母と同居しているか否か
  • 共働き家庭で近隣に祖父母が住んでいるかいなか
  • 認可保育園申請前に認可外保育園や認証保育園に通っていたり、ベビーシッターを定期的に利用しているかいないか
  • パートで社会保険に加入しているかいないか
  • 兄弟が保育園に通園しているかいないか
  • 親族が経営している会社か否か
  • 特定の職業の従事者(保育士、看護師、医師、介護士)等、人手不足かつ、社会活動や生命にかかわることにおいて必要不可欠な職業についている場合
  • 保育料の滞納の有無
  • 就労証明書の偽造がないか

 

という感じで、加点、減点に関しても自治体によってさまざまな状況を点数化しています。

同点の場合は、いかに保育の必要度が高いか、という状況によって判断される場合が多いようです。

例えば、同じ両親フルタイム勤務であっても、近所に祖父母がいるかいないか、等ですね。

ただこれはもう本当に自治体の方の判断ですので、わたしとしても確実なことはわかりません。

 

我が家の場合

例として、我が家の場合を書いてみます。

我が家は息子と娘は年がかなり離れているので、息子の時と娘の時ではかなり状況も違いますし、点数のつけ方も違いました。

 

息子の時

10年以上も前になります。

→1歳児クラス入園希望

 

当時も待機児童問題は深刻で、認可保育園に入るのはかなり難しい状況でした。

企業や社会福祉法人が認可外保育園や認証保育園を次々と開園させている最中でもありました。

 

当時、わたしは仕事を辞めて無職の状況だったため、夫はフルタイム就労、妻は求職中での申請という状況です。

案の定、だめでした~(^_^;)

 

ですが、奇跡的に近所に認証保育園が開園!

認証保育園は仕事をしていなくても空きがあれば入園できます。

すぐに見学に行って、そのまま申し込みました。

認証保育園ですので、保育料は預ければ預ける分だけ高くなります。

*現在は幼児の保育料は無料です。

というわけで、週5日、1日8時間で預けることに。

 

3月は感染症もらいまくってほぼ休み、4月からやっと慣らし保育で通わせながら、わたしは仕事探しを始めました。

保育士パートの仕事はすぐに決まり5月から勤務開始しました。(さすが人手不足)

 

その後、毎年のように認可への申請をしましたが、やはりパート勤務だと難しいようで、なかなか決まりません。

ある年、

「通える場所も大事だけど、通える場所+空きがあるかないかで保育園を選ばないとだめだよ」

 

自治体の方に言われ…Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

空きのある保育園を調べて申し込みをした年にやっと決定。

とはいえ、近所の保育園は全滅で、電車で一駅の場所にある認可保育園に転園することができました。

ただ、認可の決まった年は、わたしもダブルワークをしていて加点があったこと。

認証保育園に通っていたことで加点があったこと。

その年くらいから祖父母が遠方に住んでいる場合の加点があったこと。

と、かなりの加点はありました。

 

娘の時

次に娘の時のことです。だいたい5,6年前です。

息子の時とは状況も変わりました。

→0歳児クラス入園希望

 

夫はちょうど転職時期と重なり、6月から勤務予定でしたが、決定ではなかったため、点数が低かった気がします。

で、わたしもパート勤務で復帰予定だったので、フルタイムよりはかなり低い点数でした。

娘の時には、住んでいる地域で保育士として復帰する場合は加点対象でしたが、わたしはお隣の自治体の保育園で働いているので加点対象にはならず…。

と、まぁけっこう認可保育園は不利な状況だったのですが、

ダメ元で、あまり人気のないちょっと辺鄙な場所にある小規模保育園やら保育ママも希望していたら、(前年度定員割れしていたので)

 

なんと、小規模保育園に決定!

→通園時間:徒歩20分(自転車15分)

しかも途中から自動的に系列の認可保育園に転園できることに!

 

とまぁ幸運が重なり、無事認可保育園へ通うことができています。

 

ちなみに近所にも同じ年頃の子どもをもつ働くパパ、ママさんがいますが、

「毎日バスで連れていってるよ~」

とか

「雨の日は車、晴れの日は自転車!」

という方が多いです。

だいたい通園時間は、徒歩30分以内なら頑張れる!と言っていますね…。

 

認可外保育園に入園する時は

 

認可外保育園では、空きがあればそのまま早い者勝ちで入れることがほとんどです。

就労しているかどうかの確認もないところが多いと思います。

(緊急連絡先として就労先の情報を聞かれることはあります)

ですので、入園希望の保育園に直接問い合わせ、入園申し込みの条件などを確認してみてください。

 

待機児童が多い地域で、点数も低くなりそうだから…もう認可保育園は無理だ…と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、

保育園も様々な種類があります。

待機児童対策で、認可外保育園の保育料を助成している自治体もたくさんあります。

 

保育園の種類についても書いていますので、参考にしてみてください。

 

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