不登校や行き渋りの中、ようやく夏休み。
なんとなく親も子どももほっとされる方も多いと思います。
我が家でも、息子は小学1年生の6月くらいから行き渋りが続いていたので、
それはそれは、やっと夏休みだ、とほっとしたんですよね。
そんな貴重な夏休み、どういう風に過ごせば、夏休み明けに学校へ行けるだろう?と考える親もいらっしゃると思うのですが、
データだけ見ると、夏休み明けは不登校も、自ら命を絶つ子どもも増えるんですよね。
だからこそ、いろんな方が、8月の終わりから9月に発信されています。
つまりは夏休みにのんびり休んだから、といって夏休み明けにすんなり学校へ行けるか、というと大半の子どもは、「よし頑張るぞ」とはならない現実があります。
わたしは最悪の事になるくらいだったら不登校のままでいいと思っているし、それはだれしも同じ考えだと思います。
ただ結果的に不登校が続くことになったとしても、何かしら現状を変えるための、一歩を踏み出すきっかけにすることはできます。
そういう意味では夏休みってとっても貴重な時間でもあります。
じゃあ、夏休み、何を意識して過ごせばいいか。
- 好きなことして過ごす(楽しい時間を過ごす)
- 未経験のことにチャレンジする(新しい世界を知る)
というのが大事なのではないかなーと思っています。
これはどちらか、ひとつ、ではなく両方を意識しておくほうがいい、ということです。
え、勉強じゃないの?とがくーん、となるかもしれません。
親としては勉強の遅れをここで取り戻してほしい、と思うのは当然なのですが、
わたし自身は目の前にある学校、というよりは、少し視野を広げて将来につながるなにかしらのきっかけづくり、というのが夏休みだからこそできるんじゃないかなーと考えています。
好きなことや楽しいことをして過ごす
学校で辛い思いをしてきたからこそ、夏休みは楽しい経験をたくさんするのがいいと思います。
興味のあること、楽しいこと、夢中になれること、そういう時間がたくさんあれば笑顔も戻ってくるし、イキイキとしてくると思います。
ゲーム、漫画、アニメ、アイドル、ファッション、様々あると思うのですが、必ずひとつくらい夢中になっている、とか、好きなものってあると思うんですよね。
たとえばアイドルとかだと、一緒にコンサート誘ってみる、とか一人で行きたいならそれもアリです。
チケットとったり大変、という場合は、そういうアイドルの聖地みたいな場所へ行ってみる、というのもいいかと思います。
ゲームばっかりで部屋からでてこない、という場合も
夏休みにはゲームイベントもたくさんあります。
興味のあるゲームイベントだったら連れ出すチャンスでもあります。
一緒に出掛けることができれば、親子関係の修復にもつながりますし、
自分の好きなことって、本当に力になります。
新しい出会いや、何かのきっかけにもつながるかもしれません。
学校へ行かせるために、というのではなく、どういった道でも一歩を踏み出すきっかけになればいいかな~くらいの気持ちで一緒に楽しむのがいいのかなー、と感じます。
ちなみに、わたくし事ですが、高校が辛かった時、親はよく空港の近くにあったショッピングセンターや、海外の食べ物が食べれるようなイベントに連れていってくれました。
そこは海外からの輸入品のお店がたくさんあって、海外の雰囲気に触れることができたんですよね。
世界の珍しい食べ物なんかも食べたりして、今でもいい思い出です。
【海の向こうで暮らしてみれば】とか【世界ウルルン滞在記】【世界まるみえ】を見て、世界は広い、いろんな国があっていろんな考え方がある、というのを心の支えに頑張っていたわたしのために、親は少しでもできることをしてくれていたんだなぁと思っています。
そしてそれがアメリカ留学につながるわけです。
未経験のことにチャレンジする
未経験のことにチャレンジして、新しい世界を知る、って簡単なようでなかなか勇気が必要です。
なので、この夏休みに挑戦してみる!ということです。
ちょっとだけ興味がある、なんとなくやってみたいと思っていたことなど、これまでやったことのないことを親子で一緒にチャレンジする。
中高生の場合だったら、やりたいことの背中を押してあげるのもいいと思います。
サマーキャンプ。
海外短期留学(今年はまだ難しいかな…)。
祖父母のもとに泊まりにいく。
自転車で旅をしてみる。
旧東海道を歩いてみる。
登山をする。
魚釣りをする。
青春18きっぷで出かけてみる。
などなど。
息子が1年生で行き渋りがひとかったときは、
田舎暮らしを一緒に体験しました。
わたしは生まれも育ちも超ど田舎ですが、息子はわたしが育った場所に比べれば、そこそこ都会の今の街で生まれ育っています。
生き物や植物が好きな息子の息抜きになれば、と
わたしも7歳まで過ごした、祖父の家(息子にとっては曾祖父)で3週間滞在させてもらうことにしたんですよね。
本当に山と川と田んぼと畑しかない…普通に野生のイノシシやハクビシンなんかもバンバン出てくる超ど田舎です。
朝は庭の畑で、トマトやナス、ピーマンオクラ、きゅうりをとってきて、それをおかずに朝ごはん。
おやつは畑のトウモロコシ、すいか。
川で遊んだり、カブトムシやクワガタを探しにいったり、
セミの抜け殻を山ほどとってきたり、
田舎の大きな家で、近所の家も離れているので、走り回っても誰も怒る人はいません。
祖父の家から車で30分くらいのところに化石の発掘体験ができる場所があって、
そこに連れていったときも、本当に夢中になっていました。
1回だけのつもりが、その後も3回くらい行ってます。
そのとき見つけた貝殻の化石は、今でも息子の宝物。
あれから何年も経っていますが、息子にとっては忘れられない思い出になっているようです。
それが今後何につながるか?
それはまだわかりません。
けれども、わたし自身も後になってみれば、あの経験がもとになっているかも、というのはたくさんあります。
まったく違う道に進んだとしても、必ず何かの役には立つ、そう思っています。
親自身も安心材料を見つける時間にできる
夏休みの過ごし方は、小学生の場合と、中高生の場合と少し変わってくると思います。
親子で過ごす時間が多い、小学生。
自分の時間を大切にしたい中高生。
学校へ行くことだけがすべてはない、と頭ではわかっていても、なかなか受け入れられないんですよね。
そして親自身が普通に学校へ通って就職してきたならば、なおさらそれ以外の道へ子どもが進むことへの不安は大きいと思います。
なので、親自身も自分の未経験なことにチャレンジしてみることで、いろいろな生き方があることを知ることができます。
たとえば、一緒に親子キャンプに参加してみたところ、自分とは違った教育観をもった親と出会って、夜通し語り合ったら、価値観が変わってきた、という話もあります。
子どもの年齢に応じて、夏休みの過ごし方は様々です。
子どもに合った、家庭の状況に合った方法で、夏休みを過ごせるといいなと思います。