こんにちは!
さて、今回は、不登校を経験した息子さん、このたび、無事に高校進学決まりました~!!(2023年1月)
というお話です。
世の中の受験生たちはこれからが本番だというのに…(^^;)
まず、不登校になったからといって、進路の道が断たれるわけではないことをお伝えしたいと思い、記録として残しておきます。
オルタナティブスクールを選択した理由などはまた別の記事にありますので、興味のある方は参考にしてみてください。
普通の道ではない道
大多数の子どもたちは、地元の公立校か近くの私立校に通って中学、高校へと進んでいきますよね。
高校進学は当たり前の選択肢となってきています。
その先は就職、専門学校、大学、留学、など進路は分かれてきますが、それまでの道は多くの子どもたちが一緒です。
その中で、青春したり、喜びが合ったり、悩みがあったり、苦しんだり、様々な経験を学校という場所で経験して成長していきます。
そしてその学校というのは、一条校と呼ばれる教育基本法に定められている『学校』です。
けれども、それ以外の選択をし、『学校』以外の場所で、様々な経験をし、成長していく子どももいます。
息子は不登校になり、普通の学校ではない学校を選択しました。
だからといって進路が大きく変わってくるか、ということもありません。
多くの人に支えてもらい、応援してもらうこともできました。
どんな道であったとしても、一生懸命頑張っている子どもはちゃんと認めてもらえます。
息子の目標は〇〇高校へ行きたい
小学生の頃の息子には〇〇高校へ行きたい、という目標がありました。
そしてその高校へ行くために何が必要か、どういうことが必要か、一緒に考えました。
その結果、
息子は「学校へは通いたい」「でも毎日通うのは辛い」
ということで、オルタナティブスクールの説明会に参加しました。
そのときに、「この学校だったら通えると思う」
ということで、決めました。
高校進学のフォローもしてもらえることが大きな理由でもありました。
その後は、教育委員会や在籍校との面談を経て、地元の中学に在籍しながら、オルタナティブスクールに通う、という道へ進みました。
別の記事でも書いていますが、
我が家の住んでいる地域では初のケースでした。
ただ、同じように地元の中学に籍だけおいて、インターナショナルスクールに通っている子はいたようで、同じ扱いにしてもらうことができました。
中1、中2のときは、教科書を取りにいくときに、現状報告などを含めて少しお話をさせていただき、
中3になってからは進路のことで、調査書の記入のお願いをしました。
在籍校の先生方には本当に温かく見守っていただき、調査書の記入も快く受けてもらえ、本当に感謝の言葉しかありません。
その結果、息子の目標としていた高校に合格。
無事、進路が決定しました。
今、思うこと
小学2年生で最初に不登校になってから、本当に進路については考えました。
どういう道があっているのか、どういう道ならこの子は楽しく生きていけるのか、
どういう道なら、この子は自立して自分で稼ぐことができるのか、
わが子を日々観察しながら、一緒にいろんなことにチャレンジしながら、わたし自身も世の中にどういう生き方があって、どういう仕事があって、どういう稼ぎ方があるのか、自分の時代とは違う時代を生きるわが子のために、
とにかくわたしも調べまくったし、
いろんな生き方をしている人の動画を見たり、
講演会に行ってみたり、
今は、ありがたいことに、たくさんの情報が簡単にアクセスできる時代でもあります。
そういう多くの情報を得た中で、今は、あれやこれやと子どものためにと動き回っていたのは親である自分たちが安心したいだけ、だったのかな、と思うのです。
確かに、小学生の頃はある程度親が選択肢を与えてあげられたことはよかった、と思うのですが、
中学生になってからは、自分でいろんな情報を得て、自分でやりたいことを見つけ、自分でチャレンジしていくので、
それを見守っていくだけだったりします。
そう思うと、今の時代というか、スマホの存在は大きいですね。
スマホ一台あれば、世界の情報にアクセスでき、
それだけでいろんな人とつながることができ、
お金も稼ぐことができます。
その代わり、リスクもありますが、
様々な可能性が広がるのは確かです。
使い方さえ間違わなければ、確実に世界は広がります。
この前、「今の中3の子どもたちは、iPhoneが正式に発表された年に生まれた子たちです」
という話があって、
そうか。携帯電話すらなかった時代に生まれた自分たちとはとてつもなく違う時代に生まれ育っているんだな、ということを改めて思いました。
わたしの実家なんてダイヤル式黒電話が小学生くらいまで現役でしたからね(^_^;)
そう思うと、生まれたときから、スマホが存在している今の子どもたちは、
わたしが見てきた世界とは違う世界を見ているんだなーと思ったりします。
これまでの当たり前が、当たり前ではない時代なのかもしれません。
話がそれてきましたが、
学校へ行けなくても、どこにいても、学び続けることはできる時代です。
スマホ一台あれば。
そろそろ不登校という言葉もなくなってしまえばいい、と思うのですが、
なかなか難しいかな、日本では。
わたし自身、学校が不要だとは思っていません。
ただ、世の中のすべての学校を、学校と認めてもらえればいいのになぁとは思います。
多様性と言われるわりに、多様な形態の学校は認めてもらえていない。
教育基本法に定められていない学校…フリースクールや、一部のオルタナティブスクール、ホームスクールは、国の支援はほとんどありません。
そういった学校に通っていても、在籍校では『不登校』の状態です。
今は徐々に出席日数が認められるようになってきましたが、
ちゃんと学校として認めてもらえれば、国の支援もあれば、学費が大変でそういったフリースクールすら通えなかった子どもたちも通えるようになるし、
『学校』と認められることで、子どもや親の負担もかなり減ると思うのです。
やっぱり学費は大変でした。
我が家でも家計のほとんどが学費でした。
時代はどんどん移り変わっていくのに、学校制度は変わらない。
なんとかならんもんかなーとはいつも思っています。
ここらへんが変われば、『不登校』で悩んでいる人たちの状況も変わってくるんじゃなかろうかと思うんですよね。
現状は難しいですが。
でも、変わっていっていると思います。
ひとつの学校へ行けなくなったからといって、すべてが終わりなわけではありません。
周りを見れば、いろんな道が広がっています。
どんな道にでも進むことができます。
それを我が家では実践しています。
高校生になった息子が、どんなチャレンジをし、どんな進路へ進んでいくのか、
今はまだわかりません。
何度も立ち止まり、何度も悩んでいたけれど、
その経験は確実に本人の力になっています。
不登校記事が圧倒的に読まれているので、多くの方が不安を抱えながらここへたどり着いているのかなぁと思います。
不登校になり、いろんな不安や悩みを抱えながら今を過ごしているならば、
選択肢はひとつではない、ということを知っておいてほしいと思います。
小学生で不登校になり、「学校へ行けないから、もう人生終わりだ」と言っていた息子は、春から高校生です。
ちゃんと、前を向いて進んでいます。