さて、親として対応に悩むことのひとつ、
動画やゲームに夢中になって勉強をしない、わが子、どうしたらいいか?
です。
わたし個人の意見としては、自分の経験からも、
夢中になる時期はあってもいい、でも依存には気をつける。
ということです。
今の時代、とにかくいろんな娯楽があります。
わたしは田舎で育ったので、映画館やショッピングモールも電車で1時間かけて行かなければらなかったし、ゲームセンターなんてものも、
大型のショッピングモールに連れていってもらったときだけしか遊ぶことができませんでした。
当時はインターネットもありませんでしたから、映画はレンタルビデオショップで借りてみるか、テレビで放映されるのを待つか、のどちらか。
テレビ、ラジオ、本や雑誌、というのが情報源でした。
そんな状況だったので、小学生の頃に、ファミコンが発売されたときは、
なんて面白いものが発売されたんだ!!と、
マリオに夢中になったのがいい思い出です(笑)
わたしと同じ世代の方はそんな感じの方が多いのではないでしょうか?
もう少し若い親御さんだと、テレビゲームは当たり前の世代になるかと思いますが、
もしかしたらインターネット世代もいらっしゃるかな。
それでもやっぱり今の情報過多の世の中には不安を抱いている方も多いと思うんですよね。
ゲームも世界中オンラインでつながってます。
ファミコンでマリオに夢中になってたわたしからすれば、どえらい時代になったなーと思うわけです。
夢中になるのは悪いことではない
何かに夢中になるのは決して悪いことではないです。
誰にだって夢中になるものはあったはず
自分の子どもの頃を振り返った時、なにかに夢中になったもの、ってあったと思います。
もしかしたら厳しい家庭だったりして、夢中になることができなかったとしても、
興味があったもの、というのはひとつくらいはあったと思います。
それは時代によって変わってきますよね。
わたしは小学生の頃は少女漫画や発売されたばかりのファミコンに夢中になりましたが、
そういったテレビゲームを知らないわたしの親世代からは
「漫画ばっかり読まないの。ゲームのしすぎもよくない。視力も下がるし、勉強できなくなるから」
とさんざん言われ続けていました。
それが中学くらいになると、
とりあえずなんでもかんでもやる、というよりは、
自分の好きなストーリー性のあるRPGだけやっていました。
ファイナルファンタジーシリーズとかです(^_^;)
そのころになると漫画から小説を読むようになっていき、
漫画ももちろん読んではいましたが、様々なジャンルのものを読むようになっていきました。
年を重ねていくうちにいろんなものに広がっていったんですよね。
考え方や人生を変える何かがあることも
夢中になったものがベースとなって、大人になってからの仕事につながったという話もよく聞きます。
よく聞くのは、
子どもの頃、ゲームが好きだったから、ゲームを作る人間になりたい。
そしてプログラマーになった、とか。
レゴブロックに夢中になって、設計の仕事に携わるようになった、とか。
アニメや漫画、小説、ドラマでの職業(看護師など)に憧れて、その職業に就いた、とか。
わたしの友人は刑事ものや推理ものが好きで、プロファイリングとかそういう方面に進みました。
わたしも例にもれず…
昔テレビでやっていた【海の向こうで暮らしてみれば】という番組に夢中になって海外生活に憧れたひとりです。
知っている方いるかなー?
思えば、アメリカ留学の最初のきっかけだったのかもしれないです。
時には心を救ってくれることもある
落ち込んだ時、精神的に辛い時、なにか夢中になれるものがあれば、それが心の支えになることがあります。
我が家の息子も、二度目に不登校になった5年生の時には、
ひたすら動画を見ていました。
「唯一何も考えず笑うことができる時間が、心の救いだった」と言っています。
わたしも、高校生の頃、本当に学校が辛かった時に、救ってくれたのはアニメでした。
そのアニメを見ているときだけは唯一何も考えなくてすむ、というか…
現実逃避できるんですよね。
アニメの好きな声優さんのラジオを聞いているだけでも癒しでした。
そう考えてみると時代は変わって、夢中になるものが変わっていても、
同じなんだよねぇ、と思うわけです。
心配になるのは依存すること
何かに夢中になるのは悪いことではないけれど、あまりにやりすぎていると、依存症になるのではないか?ということが親としては心配なんですよね。
たいていは気づく
ひとつのことに夢中になりすぎているときは、ある意味中毒症状のようになって、周りが見えない状況だったりしますけど、ある程度時間が過ぎていくと、人って気づきます。
体調の変化を感じたり、周囲の目だったり、きっかけは様々だと思いますが。
最近寝不足かも。
なんか大切なことを忘れているかも。
最近家族と一緒にご飯を食べていない。
この状況、なんかよくないよね。と漠然と思い始めるわけです。
たいていの場合はそこでいったん落ち着くのではないかな、と思います。
もちろん好きなものは好き、というのは変わらないとは思いますが、
寝食忘れて、病気になるくらい夢中になる、という状況は脱することができます。
体調を崩すまで気づけない、崩しても気づかない
中には体調を崩して病院に行くまで夢中になりすぎていることに気づかない人もいます。
そういう人って、ひとつのことに対してものすごい集中力があるので、それはそれで才能のひとつです。
それが例えばゲームだったりしたら、親としては心配になるわけですが、
ある意味、チャンスととらえて、ゲームの世界を極めるのもアリなんじゃないかと思うわけです。
アナタ、他人事だと思って軽く言ってんじゃないわよー、と思われるかもしれないのですが、
ゲームでも、作る側とプレイする側があります。
そしてどちらも今は職業として成り立っています。
プログラマーでも、プロゲーマーでも。
そしてさらにゲームの世界も様々な方が携わっていたりします。
e-sportsの選手なんかはメンタルや体調を管理するトレーナーがいたりもします。
ゲームだけでも様々な仕事があります。
そういった方面にさりげなく誘導することもできるんですよね。
トラブルや課金問題
これについてはしっかりとその危険性だけは伝えておいたほうがいいと思います。
ネットでのトラブルにはこういったものがある。
課金したいときには親に相談してほしい、ということですよね。
家庭によって考え方は様々だと思います。
どこで線引きをするかも、家庭によって違います。
ネットでのトラブル
我が家では、オンライン、ネットの危険性というのは、小学生の頃からパソコンを触らせているときから、少しずつ伝えていました。
オンライン上で、本名を使うことの危険性、
顔を出すことの危険性ですよね。
娘も動画は大好きでよく見ていますが、
「Youtuberになろうかなー」とか言い出したことがあります(^_^;)
そのときに、
動画もいい人ばかりが見ているわけではないし、悪い人も、誰でも見ることができるから、動画をみて「この子可愛いから誘拐しよう」と思う人だってもしかしたらいるかもしれない。
そういう危険性もあるってことだけは知っておいてね、と伝えると、
「怖いこと言わないでよ!!」
とその時はぷりぷりしていましたが、
しばらくして
「ゲーム動画とかで、顔は出さないっていうのもアリだよねー」
と言っていました…。
小学生くらいだとわかっているのかわかっていないのか、いまいちなところはあると思います。
実際にトラブルに巻き込まれてから気づくこともあります。
ただ、そういうときもトラブルに巻き込まれたら、自分でなんとかしようとせずに、ちゃんと親に話すように、ということは伝えておくといいかな、と思います。
課金について
課金については我が家ではかなり厳しく言っています。
課金NGではないのですが、
「ほんの少しの金額であっても、必ず親に報告すること」
が、我が家の決まりです。
どういったものに、どういう理由で課金したいのか、という説明をしっかりできれば、課金はOKにしています。
それができなければ、ゲームもスマホもすべて没収です。
もともとお金に関してはかなり厳しく言っているので、その延長線でもあります。
親のお金ですから、生活必需品、学校用品など必要なもの以外に関しては、使い道をチェックします、ということです。
そのかわり自分で稼げるようになったら、そのお金は自分の好きなように使っていいよ、とは伝えています。
家庭でのルールとペナルティはしっかり決める
やっぱりこれは大切だな、と思います。
勝手に課金しない、とか
1日2時間まで、と決めたらそれはしっかり守らせる、ということですよね。
ルール決めは子どもと一緒に決める方がいいです。
親が勝手に決めると、子どもは納得しないので。
親的にはこういう理由で、ゲームは1日2時間にしてほしい。
子どもからすれば、途中で中断するのはイヤだからもう少しやりたい。
となったら、交渉します。
基本2時間を目安にする。ちょうどぴったり終われないことがあったら、2時間15分までOKとか。
それで守れなかった場合は、1週間ゲーム禁止、というペナルティを与える。
もし、理由があって時間を延ばしたいなら、それをしっかり伝えてくるようにする。
これをやると交渉術も身につきます。
息子が小学生のときは、パソコンは夜9時になると強制終了する設定にしていました。
ゲームも1日最大3時間まで、です。
基本は2時間ですが、オンラインイベントなどがあると2時間では足りない、と交渉してきたので、何か理由がある場合のみ3時間ということにしました。
パソコンもオンライン学習で利用していて、夜勉強するときに9時ぴったりに終わるのが難しい、ということで途中から9時に終えるのを目安に、9時半強制終了に変更しました。
親もなにがなんでもだめー!!という態度だと、子どもも勝手にあれこれ操作して隠れて使うようになるかもしれませんが、
交渉次第で、いいよ!という態度でいれば、ルールを守れるようにもなるし、なにかあればちゃんと伝えてくれるようになると思います。
最後に
動画やゲーム、SNS、次々に新しいものが出てきますが、若い世代というのは流行に敏感なのでとりあえずやってみる、そしてハマる、夢中になる、というのは当たり前のことかなーと思います。
わたしも、インターネットが普及していく中で、若い頃は、メッセンジャー、チャット、ブログ、オンラインゲーム、様々なものに、とりあえず手をだしました。
その中で便利なもの、使いやすいもの、というのを厳選していったし、
オンラインコミュニティでの面倒さ、を感じた時には一時期かかわりを断ったこともあります。(常につながっているのがしんどかった…)
そういうのって使っていくうちに自分で学んでいくものだと思います。
親が伝えるのは本当に危険なことだけ、でいいと思います。
親はいろんな危険性をわかっているので、やりすぎはよくない、と思っていても、
無理やりやめさせようとすれば親子関係が悪くなってしまう可能性があります。
ある程度は自分もこんなことあったなーと、認めつつ、
可能ならば一緒に楽しむ!ということを意識すれば、親子の会話も増えてきます。
我が家の息子は思春期真っただ中ですが、夫とはポケモンの話をしていたりします。
数年前にポケモンGOが話題になりましたよね。
息子は保育園の頃からポケモンが大好きで、今でもゲームは買っているし、アニメも見ています。
なので、夫と息子は一緒にポケモンGOをやり始めたんですよね。
当時は夫のスマホで。
今は息子は自分のスマホでマイペースにやっていますが。
夢中になっているのは夫のほうです(笑)
あまりに夢中になりすぎて、ポケモン交換ばかり迫られる息子は呆れています。
最近では【鬼滅の刃】が話題になりましたが、
職場の同僚が、最初は子どもがせがむので、漫画を買ってあげたら自分がハマって、一気に大人買いしてしまった。
一緒にアニメも見て、映画も見にいって、グッズもいろいろ集めて楽しんでいる、という話をしていました。
それがストレス発散にもなるし、親子のコミュニケーションにもなっているみたいです。
わたしも以前も書いたように、今は娘とマイクラにハマっていますが、一緒に楽しむ、一緒に夢中になることで、子どもの夢中になる気持ちも理解してあげられるし、夢中になりすぎてエスカレートしそうになったら、ある程度介入してあげることもできます。
親の方が夢中になったらどうするの?という話でもありますが(^_^;)
それはそれで家事・育児・仕事に支障がでない程度に…楽しむ、ということで。
親子で楽しむ、親子で会話するきっかけにしていく、というのが一番いいと思っています。