子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

【不登校】小学生の子どもと平日の過ごし方

不登校になったとき、平日の過ごし方って悩みますよね。

中高生であれば、自分で勉強したり、ゲームしたりとある程度ひとりで自由に過ごせると思うのですが、(それはそれで心配もありますが)

小学生だと親が計画を立てていかないと親子共に不安な日々を過ごしていくことになります。

今回は小学生の子どもが不登校の場合、平日の親子の過ごし方について書いてみます。

ただ、これはある程度不登校が続いて、子ども自身の心や体の休養期間が終わりかけたくらいから、がいいのかなぁ、と思います。

心身ともに疲れ果てているときは、先のことまで考えられないことも多いです。

休むべき時はしっかり休んで、

学校へ行けそうなら行ってもいいと思いますし、行けそうになければ、我が家のようにホームスクーリングに向けて少しずつ準備をすすめていくのもひとつの選択肢です。

 

 

 

1日の計画を大まかに立てる

 

細かく1分きざみで計画を立てる必要はないですが、

ある程度計画を立てておくと、子どもも生活リズムが整います。

そしてやることを決めておくことで、「なにをすればいいかわからない」と悶々と過ごすことがなくなります。

 

我が家では最初、午前中は勉強をしたり読書をしたり、静かに過ごす時間

午後はゲームや趣味など好きなことをして過ごす時間、と決めていました。

これは息子と一緒に相談して決めました。

やはり息子にとってもみんなが学校で勉強している平日の午前中から遊びまわっているのはかなりの罪悪感があったようです。

だんだん変わっていきましたけどね(^_^;)

知人の話を聞くと、

時間割通りに同じように勉強していた、という方もいれば

自由な時間割を組んで学んでいた、という方もいたり、

とにかく好きなことだけをどんどん勉強させて、自信を取り戻すための時間にした、

とか、

様々です。

子どもがどんなふうに過ごしたいか、という気持ちは大事にしつつも、

親としての気持ちはしっかり子どもに伝えた方がいいと思います。

  • 朝ごはんは家族で食べたい。
  • 勉強は続けてほしい、嫌いな科目はいいけど、好きな科目だけはしっかり学んでほしい。
  • 夜更かしはしないでほしい。

などなど。

 

計画は大人も子どもも無理のないように、

臨機応変に変更したり、子どもの意見が変わってくれば、計画も立て直したり、

とゆるやかに進めていくと、

「どうして決めたことができないの!?」と思わず、気持ちも楽でいられます。

 

運動はけっこう大事

 

家にいるとどうしても運動不足になります。

身体を動かすことで、気持ちも明るくなったりします。

なので、運動は続けた方がいいと思います。

激しい運動でなくてもいいので、家でできるダンスやストレッチなど、好きな動画を見ながらやるのも楽しいです。

親子でオンラインでヨガをやってる、という話を聞いたこともあります。

ちなみに我が家は、天気のいい日はバドミントンをしに公園まで行きました。

この時気をつけていたのは、学校から少し離れた場所にある公園を利用していました。

知っている子に会わないように。

ボルダリングやスイミングなどの習い事に通う、というのもいいかもしれないですね。

 

たまには外出をしてリフレッシュ

 

平日っていつもは多くの人で賑わっている遊園地とか水族館は人が少ないです。

なので、のんびりまわることができるんですよね。

我が家でも、動物園、遊園地、水族館、植物園、美術館、公園といろいろめぐりました。

もともと生き物や植物が好きな息子にとっては癒しの場所になったみたいです。

あと、わたしがずっと行きたかったチームラボボーダレスにも一緒に行きました。

borderless.teamlab.art

 

最初はあまり乗り気ではなかった息子もここは感動していました。

しかも平日だというのに、めっちゃ子どもが多かったです。

どこから湧いてきたの?!っていうくらい。

外国人の子どもたちも多かったので、観光客?それともインターの子どもたち?と思いながらも、

中にはわが家みたいな子どもたちもいるだろうなぁ、と。

それはどこへ行っても思いました。

都会だとどこへ行っても子どもたちはいます。

小学生や中学生くらいの子どもたちが。

本来なら学校へ行っている時間ですが、様々な環境の子どもたちがいる、というのを改めて実感させられた瞬間です。

最初は息子も、平日の午前中に出かけて大丈夫なのか?と不安だったようですが、

出かけてみるとあちこちに子どもがいるので、そのうち気にしなくなりました。

※田舎の方ではまた状況が少し違ってくるとは思いますが。

 

息子の友だちが一時期不登校になったときには、東京駅に行ったそうです。

え?と思いますよね。

東京駅って本当にいろんな人が利用しているんですよね。

首都東京。その東京駅ですからねぇ。

子どもも大人も、日本人も外国人も老若男女、たくさんの人が利用していて、様々な目的で利用しているわけです。

そういった人の流れを観察しながらご飯を食べて、

東京駅のお土産スポットをまわり、大好きなキャラクターショップで買い物をして、

家に帰ってきたそうです。

親子ともどもストレス発散できたそうです。

 

あと、乗り物が好きな子で、

とりあえず東方面の電車に乗って、午前中いけるところまで行って、お昼に着いた駅でご飯を食べて、そのまま午後は帰りの電車に乗って帰ってくる、というようなことをした人もいます。

実はわたしも若い頃、これやってました(笑)青春切符利用期間だけですけどね。

知らない土地に行って知らない場所を歩いて、

知らない人と会話することで、気持ちがスーッと楽になれるというか。

 

あとは山登りにはまった!とか、歴史が好きな子は旧東海道中山道を徒歩でめぐってみた、とかいろいろ話は聞きます。

 

本当にいろいろですよね。

 

あえて人混みに行くことで、自分というものを見つめ直すきっかけにする、という人もいれば、

我が家のように自然に触れることで心を癒す、という人もいます。

今の状況で、人混みに行くのはなかなか難しいのですが、

自分や子どもの行きたいという場所へ行って、リフレッシュするのはいい気分転換になります。

学びにもつながりますし、興味を持つきっかけになることもあるので、一石二鳥どころではなく得られるものがあるかもしれないです。

 

どう計画を立てていいか、なにをすればいいかわからない、というときは

 

ひとつひとつ箇条書きにしてリストにしてみると、いいかもしれません。

親子で一緒に、〇〇したい!〇〇してほしい!というのを考えていきます。

どんなに小さなことでもいいです。

 

  • 学校の勉強は続ける
  • ウォーキングをする
  • ゲームをやりたい
  • 絵を描きたい
  • 温泉に行きたい
  • ピザが食べたい

 

最初は大まかに考えて、そのあと細かく考えてみます。

 

  • 勉強なら、算数、漢字をしっかりやる、とか。まんべんなく全部やる、とか
  • ウォーキングなら、午前中か夕方か、何時間、どのあたりを歩くのか、
  • ゲームはやるならどれくらいやるか、どんなゲームをやるのか、
  • 絵を描くなら、何を描くのか、家にあるものか、それとも動物園や植物園に行くのか、
  • 温泉にいくなら、いつにするか、どの場所へ行くか、
  • ピザは一緒に手作りをするのか、おいしいピザ屋を探していくのか、

 

最初はゆるやかに計画を立て、生活リズムが整ってきたら、

時間割表みたいなのを独自に作成して、しっかりと勉強計画を立てていくのもいいですし、

独自に学びたいことや、やりたいことがあればそういったことを中心とした生活にしていくのもいいのかなぁと感じます。

ちなみに息子は【雲の研究】をしたり、化石発掘などを体験してからは【生物進化論】に興味をもって調べたりしていました。

 

 

このざんねんないきものシリーズは全部買ってます。

 

親が心配になるのはどうしても学習に関してですよね。

小学校の勉強くらいすぐに追いつける、と思いつつもゲームばかりで全く勉強をしていないと、これで大丈夫なのか…と不安になってしまいます。

今はゲームのように学べるオンライン教材なども豊富にあります。

家庭学習に役立つ教材についても書いていますので、よかったら参考にしてみてください。

htklv.hatenablog.com

 

子どもによって興味をもつ分野はそれぞれ違います。

家で学ぶ、家で過ごす、というのはみんなと同じことをする必要がありません。

その分、親の負担は大きいですが、子どもが巣立っていくまで、あと少し。

あと少しだけ頑張ってみるだけで、子どもは大きく成長するかも、と思ってなんとか乗り越えていけるといいですよね。

 

息子を通して得られた貴重な経験

 

小学校生活6年のうち半分くらいは家で過ごし、

あんなにも手のかかっていた我が家の息子も、徐々に親の手を離れつつあります。

本当に、長い闘いでした。

毎日試行錯誤、友人に泣きながら相談したこともありました。

職場の子育ての先輩たちに愚痴ってしまったことも多々ありました。

息子の小学校生活は、不登校と学校の対応で親も時間をかなり費やしてしまいました。

けれどそれが無駄だったとは思っていません。

今は前を向いて、興味のある分野を学び、やりたいことをやって、少しずつ新しいことにもチャレンジしている息子の姿を見て、

ああ、もう大丈夫だなぁと思います。

息子がこの家から巣立っていくまであと何年でしょうか。

はやければ、あと1,2年かもしれません。

大人びてきているとはいえ、まだまだ10代ですからね。

これからも困難なことにぶつかって落ち込むこともあるだろうな、とは正直思います。

そのときはそのときで、親が介入できることはもう多くはないかもしれませんが、

できることは支えてあげられるといいな、と思います。

息子のおかげで、娘の小学校生活にも覚悟はできています。

不登校くらいどうってことない!どんとこい!と思いながら、今はまだ楽しく学校へ通う娘を見送っています。

 

今まさに当事者の方は、一番苦しい時を乗り越えている人の話を聞くと、

「いいなぁ、我が家もそんな風になれるんだろうか…」と

希望をもてそうな半面、不安にもなりますよね。

なので、何もせずに悶々と悩むよりは、どんなに小さなことも、なにかしておけば、それは必ず先につながっていきます。

 

子どもが小学生ならば、親子が笑顔で過ごす毎日、を意識して計画を立てていくのが親子ともに安心して楽しく過ごせると思います。