子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

【2022年度入園予定】保育園見学ここをチェック!

 

この時期、保育園の申請に合わせて、保育園見学受付が始まっているところも出てきているかと思います。(年中見学OKの保育園もあります)

 

コロナ禍だと、園内をくまなく見せてもらえる保育園とそうでない保育園があるかと思いますが、見学させてもらえる場合のポイントを書いてみます。

 

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子どもたちの様子と先生の人数、言葉遣い

 

子どもたちがのびのびと過ごしているかどうか、先生たちの顔色をうかがいながら過ごしていないか、などは一番大切なことですね。

担任制の保育園がほとんどだと思いますが、特に乳児クラスでは、特定の保育者がどれくらい配置してあるか、子どもの人数に対して十分に配置してあるか、というのは確認しておく必要があります。

国の基準では、0歳児3名に対して保育者1名となっていて、国の基準通り、というところもあれば、0歳児2名に対し保育者1人という風に手厚く配置してある保育園もあります。やはり手厚く配置してある保育園の方が安心です。

国の基準だと、いざというときに、ひとり背負ってふたり抱えて逃げることになるわけですからね…(^^;)

また、保護者対応も丁寧であることはもちろん、先生たちから子どもたちへの言葉遣いも命令調ではないか、指示語ばかりでないか、威圧的ではないかなどできる限り観察してみてください。

保育園の建物の状態、部屋の物の収納状態

 

歴史ある保育園なら古い建物であることは仕方ないのですが、きちんとメンテナンスがしてあるか、遊具などの整備がしてあるか(壊れたまま放置されていないか)、部屋にいろんなものがあふれていないか、柱や大きな家具があって死角ができていないか、というのはチェックしておいたほうがいいです。

保育園は子どもたちの安全第一です。補助金も出ているので、危険なところがあればすぐにメンテナンスを行っているはずです。

また、子どもたちが過ごす場所に、おもちゃだけでなく、書類や行事等で使うもの(季節外れのもの)が保育ルームに放置されたままになっている、というのは安全管理があまりできていないという可能性もあります。

 

おもちゃの種類、状態

 

おもちゃに関しては見逃しがちなんですけど、けっこう重要です。

わたし自身もいくつかの保育園の見学をさせてもらったことがありますが、さりげなくチェックしている点です。

年齢に合ったおもちゃが用意してあるか、もう何年も使ってボロボロになっていないか、とか、手作りおもちゃばかりで、知育のおもちゃなど価格の高いおもちゃが全くない、などおもちゃを見ると、その保育園の状況が見えてきたりもします。

もちろん、それぞれ保育園が大切にしていること(手作りで温かみのあるものでそろえる、木製のものでそろえる等)もあるので一概に言えないのですが、

子どもたちはいつも同じおもちゃで遊んでいて、なかなか新しいおもちゃを買ってもらえない、という保育園もあったりするので、年齢に合った、さまざまな種類のおもちゃが用意してあるかどうか、というのは必ずチェックしておくといいと思います。

絵本がたくさん置いてあるか、というのも大事ですね。

もちろん自分の子どもの好みのおもちゃがありそうかどうか、というのはチェックしておくといいです。

 

自分の子どもに合う雰囲気かどうか

 

保育園を見学した際、保育園側からの説明で、ここではこういうことを大切にしています。ということをよく聞きます。

例えば、アートやクリエイティブなことに力をいれている、だったり、これからの時代に必要な外国語教育に力を入れています、や、保育者と子どもとの信頼関係を第一に個別対応を重視します、などなどです。

本当に様々なので、どれがいい!というのは一概に言えません。

親として「ここの保育園素晴らしい!」と思っていても子どもにとっては、合わない、ということもあります。

例えば、とにかく活発で運動大好きな子どもが、静かに座る机上遊びの多い保育園に入ったりするとストレスが溜まってしまいますし、逆もありで、静かに絵本を読んだり、刺激の少ない場所で過ごすことが好きな子どもが、園に着いた瞬間から外で裸足で駆け回って遊ぶような活動的な保育園に入ると、なかなかなじめなかったりします。

ただ、子どもは順応性があって、そのうち慣れてきたりはするので、そこまで心配はないかもしれませんが、わたし自身保育士をしていてたまに出会うのです。

わたしが働いている保育園は、あまり運動には力を入れていないので、ものすごく運動能力が高い子がいても、なかなか力を発揮できないんですよね。

そういう子には園庭が十分にあって、体を思う存分動かせるような環境を用意してあげたいなぁと心の中では思ってしまいます。

 

保育ルームの環境に関しては、

壁面にいっぱいのかわいらしいイラストやポスター、作品などを飾っている保育園もあれば、季節に関係するものを少しだけ、という一見力を入れていないような保育園もあったりします。

ですが、それも保育園の方針だったり、保育士によって違ったり、と様々なんですよね。

壁面が充実しているとカラフルでにぎやかで、いかにも楽しい雰囲気がありますが、逆にそういうのが落ち着かない、という子どももいるんですよね。

特に0歳児クラスなどの乳児クラスは興奮して過ごすよりも落ち着いて過ごせるほうがよかったりもします。

あえて美的感覚を養えるように、絵画を飾っている、という園もたまにあったりします。

 

(おまけ)職員の健康管理や衛生管理はしっかりできているか

 

これ、見学でわかるかどうか、というとなかなか難しいかと思うのですが、マスクも十分にできない、ワクチンも打てない、とう状況化での集団生活ですので、気になることはどんどん聞いてみたほうがいいと思います。

・ひとりでもコロナの感染者が出た場合、休園になるのか?

感染症を広げないための対策はどのようなことをしているか?

・給食の時間や、職員の休憩時間はどのように気をつけているか?等

 

どんなに気をつけていても感染者が出てしまうのは仕方ないと思いますが、それが広がらない努力をどこまでしているか、というのは確認しておくといいのかな、と思います。

 

保育園での感染症対策には本当に限界があります。

限界はあれども、できる限りのことをやっている保育園が大半だと思います。

コロナ以前から保育園は感染症が年中当たり前の環境です。

完全に防ぐことはできませんし、体調が少しでも悪ければお休みをしていただく、という保護者の方の協力次第ということもあります。

集団生活に入れるからには、ここまで感染症対策をしていて感染してしまうならもう仕方ない、という覚悟もある程度は必要なのかな、とは感じています。

 

2022年度は今の状況がもう少し改善されていることを願わずにはいられません。

 

 

 

長くなってしまいましたが、最後まで目を通してくださり、ありがとうございました。

他にもいろんなサイトで保育園見学のポイントなどが書かれているかと思いますので、いろんな情報をもとに、保育園を見学してみてください。

これから保育園に入園希望される方は不安の方が大きいかもしれませんが、少しでも子どもが安心して過ごせる保育園が見つかるといいな、と思っています。