子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

ホームスクーリングの必要性

 

新型コロナウイルスの猛威が止まりません。

デルタ株は子どもでも感染しやすく、また広がりやすい、ということから夏休み明け、子どもを学校へ行かせるかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

我が家も慢性疾患のある娘が来年就学するので、本当に今からどうすべきか、と日々悩んでいます。

ホームスクーリングも視野に準備はすすめていますが、

コロナ禍も1年半以上が経ち、学校でのオンライン授業はどこまで準備がすすんでいるのか、気になるところです。

 

実際周りの話を聞いていると、「全然すすんでないよ~」「パソコンだけは配られたけど、だからオンラインで何かする、とかはないよ~」という声が多いので、あまり期待はできないかもしれません。

 

わたし自身、やはり法律に基づくホームスクーリングの制度は必要なのではないか、と思っています。

今現在、教育機会均等法が制定されてから、少しずつ不登校の子どもたちが家庭での学びが出席日数として認められるようになってきました。

ですが、家庭での学び、ホームスクーリングの制度が整っているわけではないんですよね。

息子も不登校になった1年間、ホームスクーリングで学びましたが、日本の少ない情報とともにアメリカの情報を参考にいろいろ調べまくりました。

アメリカでは州ごとにいろいろと法律が違っていたりもしますが、オンライン教材などは豊富にあり、もちろん親や家庭教師などがサポートにはつきますが、政府の基準にあった教育がされているかを監督するアンブレラスクールがあったり、ホームスクーリング家庭のイベント、コミュニティもたくさんあります。

日本でもそういったコミュニティは少しずつ増えてはきていますが、ホームスクーリングをする、となると、親にすべてがかかっている、といっても過言ではありません。

ですので、ホームスクーリングで学んでいます、といったところでどこからどこまでちゃんとできているか、というのは周囲の人にはわからないんですよね。

なので、批判が起きたり、理解をしてもらえなかったり、ということが起きるのではないでしょうか。

 

ホームスクーリング、というとどうしても不登校、という言葉が思い浮かぶかと思いますが、我が家のように、慢性疾患を抱えていてこのコロナ禍で学校へ行かせることに不安を感じている方も、ホームスクーリングをしている家庭もあります。

 

教育の中で多様性を認め合う、ということが言われるようになりましたが、まず、教育現場から多様な教育環境を用意するところから始めてほしいな、と感じずにはいられません。

 

学校へ行くのが当たり前、という時代で育った人たちから見れば、学校以外の場所で学ぶ、というのは理解できないことなのかもしれません。

ですが、学びは必要、という気持ちは変わらないと思うのです。

子どもたちの学びを守るためにも、多様な教育を認めてほしいと思います。

 

様々な子がいます。発達におくれがある子も、ギフテッドと呼ばれる子も、慢性疾患や病気を持つ子も、様々な理由から学校へ行けなくなってしまった子も、どこで学んでもいいんだよ、どうやって学んでもいいんだよ、という世の中であってほしいですね。

 

ちなみに娘の就学予定の小学校と事前面談をして、このコロナ禍の状況次第ではホームスクーリングを検討しています、ということを告げました。

現在でも、感染が不安な家庭や基礎疾患を持つ家族がいたり、本人が疾患持ちの家庭の子どもが学校を休む場合は欠席扱いにはならない配慮をしているそうです。

今後、もう一歩進んで、家での学びを認めてもらえるように交渉をしていこうと考えています。