子どもと学びとわたし

保育士ママが子育てや教育について考えてみる

離乳食を食べてくれない時の対応

 

よく離乳食を食べてくれない。思うようにすすまない、と悩まれる方が多いです。

特に今はコロナ禍でなかなか相談もできず、ひとりで奮闘されている方も多いのではないでしょうか。

 

大丈夫です。そのうち食べるようになります!

 

とそんな適当なことを言われても、悩みは解決しませんよね。

特に保育園に通っていると、「どこまで離乳食すすんでますか?とかどんな食材をためしましたか?」とか聞かれちゃうところも多いと思います。

ということで、食べてくれない原因と、どうすれば食べてくれるようになるか、ということを書いてみたいと思います。

 

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食べてくれない原因としては、

  1. まだ食べることに興味がない
  2. ミルクや母乳の方が大好き
  3. 食感が苦手

この3つくらいが主な理由になってくると思います。(初期~後期)

 

 

まだ食べることに興味がない

育児書では5~6か月くらいから初期食をはじめましょう、と書いてありますが、これはあくまで基準です。絶対に始めなければならない時期ではないです。

アレルギーが心配な方は7か月過ぎてから始める方もいらっしゃいますし、全く興味を持たない子もいますので、その子自身の様子を見ながらゆっくり始めても大丈夫です。

大人が食べるのをじーっと見つめていたり、よだれが多く出るようになるのがひとつの目安、というのはよく言われると思うので観察してみてください。

 

ミルクや母乳の方が大好き

特に母乳のお子さんに多いかと思います。

なんかよくわけわからないものを口に入れられるよりも、ミルクや母乳は大好きな人に抱っこされているわけですから安心感がまるで違いますよね。

ということから、椅子に座らせるのではなく、抱っこしながら食べさせてみると、食べてくれることもあります。

 

食感が苦手

おかゆは食べてくれるのに、ほかの食材は全然食べてくれない、というときの原因ですね。

保育園でもひき肉や、いんげん、鶏肉類を嫌がる子は多いですね。

食べていてもべーっとよく出てきます。

逆もあって、おかずはよく食べてくれるのにおかゆは全然食べてくれない、ということも多いですね。

 

 

じゃあ、どうすればいいでしょう。

  1. いったん育児書は無視する
  2. ミルクや母乳を減らしてみる
  3. 大人が食べているものを食べさせてみる

ということを試してみてください。

 

いったん育児書は無視する

育児書ばかりを参考にしていると、食べないわが子にイライラしてしまうだけなので、自分にとっても子どもにとってもよくないです。

育児書はあくまで基準です。

離乳食って作るの大変じゃないですか。

時間をかけて煮たり、やわらかくしたり、ミキサーで細かくしたり、すりつぶしたり、たった一人分なのにこんなにも手をかけなければならないんです。

最近ではレンジで簡単に作れるレシピを紹介してあったり、

市販のベビーフードも豊富ですから、どんどん頼っていいと思いますし、離乳食づくりに頑張りすぎないで、と伝えたいです。

また離乳食初期や、アレルギーの出やすい食材は避けた方がいいですが、いろんなものを食べさせてみて、食べそうなものから与えていくのもありだと思います。

 

ミルクや母乳を減らしてみる

回数を減らすとか、けっこうお腹がすく限界まで様子をみて、離乳食から与えてみる、というやり方です。

お腹が減ると、食べてくれることもあります。

また、いつも母乳やミルクをあげていない人が食べさせてみる、のもいいと思います。

お腹がすいていて、そばに母乳をくれるお母さんがいたら母乳しか目に入らなくなってしまうため、お父さんにバトンタッチするとか、おじいちゃん、おばあちゃんに食べさせてもらう、など試してみましょう。

家では食べないけれど、保育園では食べる、ということもよくあります。

 

大人が食べているものを食べさせてみる

いやいやいや、赤ちゃんにそれはダメでしょ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、みそ汁やごはんなら大丈夫です。

あと味付けする前の食材をとりわけておくと便利です。

お湯を混ぜてレンジで温めることでさらに柔らかくできますし。

みそ汁やごはんもお湯を加えれば問題なく与えることができます。

特にみそ汁の味が好きな赤ちゃんは多いので、それをきっかけに食べるようになることもあります。

 

 

ちなみに、我が家の場合をお話すると…

息子はちっとも離乳食を食べてくれませんでした。

とにかく、なにをどうしても食べてくれなくて、

一応初期食のどろどろなめらかなものは口にしてくれたんですが、ちょっとでも固形にすると全部吐き出して、かろうじて食べてくれてもすぐにお腹を壊す、というありさまで本当に途方にくれる思いでした。

特に最初の子なので、ものすごく頑張って離乳食を手作りしていたのですが、ほぼ全部捨てるはめに。

一体何が悪いんだろう、わたしの料理が下手だから?硬すぎるとか?なんで?なんで食べてくれないの?と無邪気に笑うわが子を見て涙がぽろり、なんてこともありました。

 

あるとき、大人が食べている肉じゃがをじーっと見ていたので食べないだろうなーと思いつつも、じゃがいもの、味があまりしみていないところをつぶしてあげてみたんです。

 

そしたらなんと、食べた…。

 

えー、うそでしょー、と思いもう一口与えると、やっぱり食べた。しかも笑顔で。

なので、残っていた肉じゃがのじゃがいもとにんじんをお湯で薄味にしてそのまま小さく刻んであげると、やっぱり食べたんですよ。

それからは大人が食べるものを味付け前に取り出して、小さくして薄味で同じように盛り付けをすると食べるようになりました。

もちろん食感が苦手で吐き出すものもありましたが、まったく食べなかったときに比べると驚くほどの成長ぶりです。

 

そんなわけなので、息子は中期食と後期食をほぼすっとばし、完了期食にすすみました。

そして保育園に入所するときに母乳をやめると、比べ物にならないほどもりもり食べるようになりました。

あの食べなかった時期は一体なんだったんだろう、ですよね。

そんな息子も今では中学生です。身長もとっくに追い抜かれました。

食材の好き嫌いはありませんが、マヨネーズやバターは苦手です。

現在はよく食べるくせに上にばかり成長するので細すぎることが悩みです。育児に悩みはつきませんね。

 

娘の場合は、空腹状態がたえられない(今でも)ので、とにかくミルクも母乳もなんでもよくて、大人が食べているものに手を出すくらい積極的だったので、6か月くらいから離乳食をはじめました。

二人目ということで離乳食はかなり手抜きでした(^^;)

おかゆだけ1週間分まとめて作り冷凍、あとは毎日の汁物に具を盛りだくさん入れて、離乳食用だけお湯で薄めました。具材は最初こそ煮詰めていましたが、すぐにキッチンバサミで細かく切るだけに。

汁ものはみそ汁を中心にコンソメスープや中華スープでしたが、飽きてきたかなーと思ったら市販のベビーフードを与えました。

今は大好きなものはよく食べますが、苦手なものは一口だけ食べておわりです。

 

きょうだいでもこんな感じなので、個人差はあって当然です。

離乳食で悩まれる方、本当に多いのですが、あまり思いつめず、いろんな方法を試して、いろんな食材を与えてみてください。

野菜は食べてくれないけれど、果物は食べてくれた!ということもありますし、お肉はなかなかすすまないけれど、魚ならよく食べる、ということもよくあります。

栄養がかたよったら、と気にされる方も多いと思いますが、たんぱく質は絶対お肉でとらなければならない、というわけでもないしですし、離乳食は食べてくれる食材を中心にメニューを考えていけばいいと思います。

 

好き嫌いを作らないために、早いうちからいろんな食材を食べるようにしましょう、ということを言われたりすることもあるかと思いますが、もちろんそれは大事なことだとは思いますが、

全然離乳食を食べてくれない!というときに、そこまで考える必要はあまりないんじゃないかなと思います。

 

自分の子がなかなか食べてくれないと、ぱくぱくなんでも食べてくれる子がうらやましい!と思いますが、わが子はわが子、自分のペースで必ず食べるようになります。

保育士をしていて、日々たくさんの子どもたちに離乳食を食べさせているわたしでも母親としてはこんな状態ですから(^_^;)、 気楽にいきましょうね!