今回は、今の学校へ行けなくなったときの、その先のどんな選択肢があるのか、ということを少し書いてみようと思います。
息子が不登校になったときに、一番不安だったのは、
今の学校へ行けなくなったらもう人生が終わる
と思っていたことだったそうです。
そして、卒業もできなければ、大人にもなれない、⇒生きていけない
と。
大人だったら、いやいやいや、アナタ、学校行けなくなったくらいで人生終わらないから!って思うのですが、当時小学生で、学校へ行くのが当たり前だと思っていた息子は、学校がすべての世界で生きていたのです。
学校以外の選択肢を知っていることの大切さを実感し、わたし自身反省もしました。
現在、日本における教育の選択肢
小中学生向け
一条校(教育基本法第1条に掲げられる教育施設)
・公立学校(村立、町立、市立、都立、県立等)
・私立学校
・一部のインターナショナルスクール
・一部のオルタナティブスクール(イエナプラン、シュタイナー)
非一条校
・インターナショナルスクール
・オルタナティブスクール(サドベリー、シュタイナー、モンテッソーリ、フレネ、イエナプラン等)
・ホームスクール(オンラインや家庭教師、塾等利用することも含む)
・ネット(オンライン)スクール(N中等部、クラスジャパン小中学園等)
不登校の子どもを対象にした公立学校
・各自治体の運営する適応教室(教育センター)
・不登校特例校(東京都では八王子高尾山学園、調布はしうち教室などが有名ですが、全国でも特例校は増えてきています)
その他の選択肢
・アンスクーリング
・山村留学、漁村留学、離島留学等、日本国内における留学制度でほとんどの場合留学先の民家にホームステイもしくは寮生活を送りながら公立校に通う
高校生向け
高校卒業資格が得られる学校
・公立・私立全日制高校
・高等専門(専修)学校
・一部のインターナショナルスクール、オルタナティブスクール
海外の高校卒業資格が得られる可能性がある学校
・インターナショナルスクール
・オルタナティブスクール
・海外留学
・オンラインスクール
・国際バカロレア校(日本の卒業資格が得られる学校もあります)
などでしょうか。
ちなみに、高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格することで、
専門学校、短大、大学の受験資格を取得できます。
16歳から受験可能で、合格の効力は18歳以上からだそうです。
16歳で合格し、飛び級制度を使って海外の大学に入った、という話も聞いたことがあります。
教育の選択肢は広がっている
2017年の教育機会均等法により、
不登校⇒非一条校に通う場合、公立の学校に籍をおかせてもらいながら通学し、出席日数として認めてもらえるケースが増えてきているようです。
発達しょうがいを抱えるお子さんが学校が認めたオンライン教材によるホームスクールで出席を認めてもらえたというケースもあるようです。
日本でも様々な教育の選択肢があることを知っているだけでも安心ですよね。
また記事にしたいと思いますが、教育費に関しても様々な機関が奨学金を用意していますし、日本でもわずかな枠ですが特待生枠がありますね。
国によっては優秀な学生に来てもらうために学費を免除してくれる制度もあります。
最近ではクラウドファンディングで教育費を集めたお子さんもいますね。
新型コロナの影響で、世界では教育のオンライン化がものすごい勢いで進んでいます。
すでに日本にいながら、海外の大学の授業を受けられたりもしますし、
もっともっと教育の幅も広がりそうなので楽しみです。
コロナ禍は悪いことばかりではなく、堂々と「家で勉強しています」と言える環境ができたという意味で、いいこともあったのではないかな、と思います。
日本ではまだまだ教育のオンライン化や学校の理解はのんびりペースでしか進まないかもしれないですが、確実に前へと進んでいるように感じます。
大事なのは結局最終学歴
わたしの知人も中学、高校は不登校で、通信で学び大検に合格、専門学校を卒業したので、最終学歴は専門卒になっています。(→普通に働いています)
そしてわたしの弟は中学は山村留学で過ごし、その後全寮制高校へ進学していたりもします。
そして1年間のギャップイヤーを海外で過ごし、日本で大学進学しました。(→普通に働いています)
わたしの弟は中学生の頃から、通常ルートを外れていますが、
とある会社の面接で、
「おもしろいこと経験してきてるねー!」
とめちゃめちゃ好印象で、面接というよりいろいろ変わった体験で盛り上がったそうです。そしてその方に気に入られて採用されていました。
もちろん、いろんな会社がありますから、弟は運がよかったのかもしれません。
ですが、自分の経験に自信をもっていると、運を引き寄せることもあるのかな?と感じてしまいました。
学校はひとつではない。いろんな学校を経験するチャンス!
息子にも何度も何度も言いましたが、
学校へ行けなくなったって大丈夫だから!!
本当に大丈夫だから!!
いろんな生き方があるように、いろんな学び方があるし、いろんな学びの形があります。
たったひとつの学校へ行けなくなっても、ほかにもたくさん学校はあるし、学校でなくても学ぶ方法もたくさんあります。
だから、大丈夫!
学校へ戻るのもひとつの選択肢、新しい道へ行くのもひとつの選択肢です。
息子がオルタナティブスクールを選択した話はこちら↓